ギリシャ哲学を理解するためのおすすめ本8冊(2026年)

古代ギリシャでは、ソクラテス、プラトン、アリストテレスといった偉大な哲学者たちが活躍し、 人間の存在や世界についての深い思索を行いました。 彼らの思想は現代の私たちの考え方にも大きな影響を与え続けています。

「ギリシャ哲学」を学ぶことで、私たちは西洋思想の原点に触れ、 豊かな人間観や世界観を身につけることができます。 そこでこの記事では、「ギリシャ哲学」を学ぶためのおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。

ギリシア哲学者列伝(上) (岩波文庫 青663-1)

ギリシア哲学者列伝(上) (岩波文庫 青663-1)
ディオゲネス・ラエルティオス(著), 加来 彰俊(翻訳)
発売日: 1984-10-16

古代ギリシアの哲学者82人の生涯と学説を紹介する貴重な資料です。 上・中・下巻の3冊構成。 ディオゲネス・ラエルティオスが編纂したこの書では、 ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ピュタゴラス、エピクロスなど、 歴史的な偉人たちの思想やエピソードが語られています。

各哲学者の人生や名言、書簡に焦点を当て、 学説の解説とともに彼らの個性的な人物像が浮き彫りになります。 上巻にはタレスやソロン、ソクラテス、プラトンなど39名の哲学者が登場し、 哲学初心者でも楽しめる内容です。

ギリシア哲学史 (単行本)

ギリシア哲学史 (単行本)
納富 信留(著)
発売日: 2021-03-19

納富信留氏による、本格的なギリシア哲学の通史です。 第34回 和辻哲郎文化賞(学術部門)を受賞しています。

大きく3部構成になっていて、 第一部のギリシア哲学史序論に始まり、 第二部の初期ギリシア哲学、第三部の古典期ギリシア哲学まで、 索引を含めると全750ページを超える大作です。

33名の哲学者が紹介されていて、気になる人物だけを読むこともでき、 辞書のようにも使える書籍です。 ギリシア哲学史の全体を俯瞰して理解したい方におすすめの一冊です。

目次

第1部 ギリシア哲学史序論(ギリシア哲学とは何か;ギリシア哲学資料論)
第2部 初期ギリシア哲学(ギリシア哲学の他者;総論―初期ギリシア哲学の枠組み;イオニアでの探究;イタリアでの探究;イオニアでの自然哲学)
第3部 古典期ギリシア哲学(総論―古典期ギリシア哲学の枠組み;ソフィスト思潮とソクラテス;ソクラテス文学とプラトン;アカデメイアとアリストテレス)

ギリシア哲学30講 人類の原初の思索から(上)――「存在の故郷」を求めて

ギリシア哲学30講 人類の原初の思索から(上)――「存在の故郷」を求めて
日下部 吉信(著)
発売日: 2018-11-11

ソクラテス以前の初期ギリシア哲学を主体とした書籍です。

当時の哲学者の生き方や人物像も詳細に解説しており、 タレス、アナクシメネス、ヘラクレイトス、ゼノンなどの 哲学者とその思想が数多く紹介されています。

上下巻合わせて800ページ以上あるので読むのに時間はかかりますが、 本格的に初期ギリシア哲学を詳しく知りたい方におすすめの一冊です。

目次

ギリシア哲学俯瞰
ミレトスの哲学者(1)タレス
ミレトスの哲学者(2)アナクシマンドロス
ミレトスの哲学者(3)アナクシメネス
ピュタゴラス
アルキュタス
ヘラクレイトス
エレア派 故郷喪失の哲学者クセノパネス
エレア派 パルメニデス
エレア派 ゼノンとメリッソス
エンペドクレス
アナクサゴラス
デモクリトス
ハイデガーと原初の哲学者たち―アナクシマンドロス、ヘラクレイトス、パルメニデス

プラトンの哲学 (岩波新書 新赤版 537)

プラトンの哲学 (岩波新書 新赤版 537)
藤澤 令夫(著)
発売日: 1998-01-20

『国家』や『パイドロス』の翻訳など、プラトン研究の第一人者である藤沢令夫氏による、 プラトン哲学の案内書です。

プラトン哲学の基層としてのソクラテスや、 イデア論とプシューケー論など、イデア論を中心とする思想・、 現代においてプラトンの主張がどう役に立つかなど、 プラトン哲学の核心をわかりやすく解説しています。

プラトンの入門書としておすすめの一冊です。

目次

序章 「海神グラウコスのように」―本来の姿の再生を
「眩暈」―生の選び
「魂をもつ生きた言葉」―プラトン哲学の基層としてのソクラテス
「美しき邁進」―イデア論とプシューケー論
「汝自身を引き戻せ」―反省と基礎固め
「美しく善き宇宙」―コスモロジーに成果の集成を見る:「果てしなき闘い」―現代の状況の中で

アリストテレス (講談社学術文庫 1657)

アリストテレス (講談社学術文庫 1657)
今道 友信(著)
発売日: 2004-05-11

「万学の祖」と呼ばれ、 ギリシア哲学者としてソクラテスやプラトンと並ぶほど有名なアリストテレスの入門書です。

大きく4つのパートに分かれ、アリストテレスの思想、生涯、 著作と学問、影響について解説されています。 著者がアリストテレスを研究するようになったきっかけや、 アリストテレスが日本に伝わった経緯など、 興味深く読める内容になっています。

アリストテレスの入門書としておすすめの一冊です。

目次

1 アリストテレスの思想
 私とアリストテレス
 思想史上のアリストテレス
 日本とアリストテレス
 アリストテレスの学問について

2 アリストテレスの生涯
 生いたち
 アカデメイア時代
 遍歴時代
 アテナイへの復帰

3 アリストテレスの著作と学問
 初期対話篇
 論理学
 自然学
 形而上学
 政治学
 詩学

4 アリストテレスの影響
 倫理学における論理
 詩学の影響

ソクラテス (岩波新書 青版 263)

ソクラテス (岩波新書 青版 263)
田中 美知太郎(著)
発売日: 1957-01-17

古代ギリシャの哲学者ソクラテスについて、彼の生涯や思想、哲学、 死に至るまでの経緯について解説した書籍です。

ソクラテスがなぜ毒杯を仰がねばならなかったかという問いから始まり、 知を愛するとはどういうことか、人間はいかに生きるべきかという問題について考察しています。

この本を読んだ上でプラトンの書籍を読むと、 よりソクラテスの思想・哲学について理解が深まります。 ソクラテスについて掘り下げて知りたい方におすすめの一冊です。

目次

1 何をどこまで知ることができるか
2 生活的事実
3 啓蒙思想の流れに
4 ダイモンに憑かれて
5 デルポイ神託の謎
6 哲学
7 死まで

古代ギリシア哲学講義 ――生きるヒントを求めて (ちくま学芸文庫ミ-31-1)

古代ギリシア哲学講義 ――生きるヒントを求めて (ちくま学芸文庫ミ-31-1)
三嶋 輝夫(著)
発売日: 2025-05-10

ソクラテスやプラトン、アリストテレスらの思想を通じて、 「よく生きる」とは何かを問い直す一冊です。

『ソクラテスの弁明』『オイディプス王』『国家』などの名作を手がかりに、 無知の自覚や自分を知ることの悲劇、個人と社会の関係、 勇気や正義、美とエロース、理性と情念など多様なテーマをわかりやすく解説しています。 古代ギリシアの叡智が、 現代を生きる私たちに新たな視点と生き方のヒントを与えてくれる連続講義です。

目次

ソクラテスと「無知の自覚」
オイディプスと自己の深淵―自分を知ることの悲劇
個人と社会1―『アンティゴネー』における人の法と神々の掟
個人と社会2―プロメテウスとゼウスの贈り物
法と人間1―アンティフォンの挑戦と目撃者の不在
法と人間2―ソクラテスは、なぜ脱獄しなかったのか
力と正義1―古代ギリシア人と現実政治
力と正義2―ソフォクレス『フィロクテテス』と大政治のなかの個人
徳と悪徳1―プラトン『ラケス』と勇気への問い
徳と悪徳2―アリストテレスの勇気論
徳と悪徳3―アリスティッポスの人生指南
理性と情念1―メディアとまちがいだらけの夫選び
理性と情念2―プラトン『国家』における魂の三角関係
美とエロースの探求―プラトン『饗宴』を読む
芸術と真理―プラトン『国家』におけるミーメーシス(模倣)論
真と嘘1―ゴルギアスと、人を言いくるめる方法
真と嘘2―プラトンの弁論術批判
ソクラテスと若者たち1―アリストファネス『雲』と美風の崩壊
ソクラテスと若者たち2―エレンコス(論駁)の成人指定
国のかたち、人のかたち―民主主義と独裁
敷居の外で―伝デモステネス『ネアイラ弾効』をめぐって
理想国の女性たち―「哲人女王」への道
哲学者と自殺―ソクラテスからストア派まで
ソクラテスと老い―クセノフォン『ソクラテスの弁明』をめぐって
運命の転変と幸福―クロイソスの場合
運命と自由―自己を選ぶ

ギリシア哲学入門 (ちくま新書 901)

ギリシア哲学入門 (ちくま新書 901)
岩田 靖夫(著)
発売日: 2011-04-07

古代ギリシア哲学の視点から現代社会の課題を考察する入門書です。 幸福の二つの次元として、デモクラシーによる社会構造と心の安らぎを挙げています。 ソクラテス、プラトン、アリストテレスらの思想を通じて、 「いかに生きるべきか」という根源的な問いに迫ります。

また、ポリス的生活の限界や、正義、戦争の原因、世界平和の実現についても論じています。 さらに、仏教やキリスト教における霊性にも触れ、存在の根源への還帰を探求しています。

目次

第1章 哲学のはじめ―人はいかに生きるべきか
第2章 ポリス的生の成立とその限界―自己実現としての幸福とその「かなた」
第3章 精神革命としてのソクラテス哲学―反駁的対話と無知の知
第4章 プラトンの『国家』における正義―哲人王と平民
第5章 アリストテレス政治思想の現代的意義―デモクラシー成立の基礎
第6章 人はなぜ戦争をするか―「世界平和実現」への理念と方途
第7章 根源への還帰―仏教とキリスト教における霊性