緒方貞子(人道の架け橋)のおすすめ本8選(2026年)
「人の命を助けること」。これが緒方貞子氏の信念でした。 日本外交史研究者として出発しながら、 国連での活動を通じて世界の難民問題に取り組んだ彼女の生涯は、 まさに激動の20世紀を体現しています。
ここでは緒方貞子氏に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
満州事変――政策の形成過程 (岩波現代文庫)
1931年の満州事変を政治過程論的に分析した緒方貞子氏の第一作です。 柳条湖の鉄道爆破を契機に始まったこの事件が、 どのように日本の外交政策と国際関係を変容させたのかを探ります。
関東軍、陸軍中央部、政府指導者らの力学が交錯し、 戦争への道を突き進んだ過程を詳細に描写。満州事変が引き起こした政治的、 外交的影響を深く掘り下げ、日本の近代史における重要な転換点を明らかにしています。
(読者の口コミより)・緒方貞子さんの博士論文を初めて読みました。あらためてその観察力、洞察力、見識に感銘したしだいです。今の学者でこのレベルの論文を書ける人はほとんどいないのではないでしょうか。
目次
第1部 背景 満州における日本権益の擁護と拡大 国内危機と革新運動の発展 関東軍および在満日本人の満州問題解決策 第2部 事変の展開 奉天事件と戦線の拡大 関東軍の満蒙問題解決策の変遷 関東軍独立と十月事件 北満攻略論争 関東軍と満州国の独立 第3部 影響 満州事変と政党政治の終末 満州事変と外交政策の転換
聞き書 緒方貞子回顧録 (岩波現代文庫 社会 319)
国際政治学者で国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子氏の回顧録です。 緒方氏の幼少期から晩年までの人生を、 インタビューを通じて詳細に描いています。
日本外交史研究者としての出発から、国連での活動、 冷戦後の難民支援の指揮まで、彼女の多岐にわたる経験が語られています。 「人間の安全保障」の概念に関する考察など、 国際社会への貢献が生き生きと描かれています。 緒方氏の「人の命を助けること」という信念を軸に、 彼女の人生と世界情勢が結びついた貴重な回顧録です。
(読者の口コミより)・ふと思い立って読み始めましたが、すごい行動力。最近は国連に強制力がないから無意味じゃないかという意見をよく目にしたり耳にするが、緒方さんが世界を飛び回って活躍されていた時からもずっと状況はそうで、ジレンマに悩みながら何とかその時の最善を尽くされようと毅然と立ち回っておられた様子がよくわかりました。
目次
第1章 子どもの頃 第2章 学生時代 第3章 満州事変研究 第4章 研究と教育 第5章 国連にかかわる仕事 第6章 国連難民高等弁務官として(上) 第7章 国連難民高等弁務官として(下) 第8章 人間の安全保障 第9章 日本の開発援助を主導して 終章 日本のこれからのために
緒方貞子 ―難民支援の現場から (集英社新書)
国連難民高等弁務官として世界的に高い評価を得た緒方貞子氏の生涯と思想を描いた一冊です。 63歳で就任した緒方氏が、冷戦後の10年間、 UNHCRのトップとしてどのように難民支援を指揮したかを詳細に紹介しています。
クルド難民問題、旧ユーゴ紛争、ルワンダ難民危機など、 具体的な事例を通じて彼女の決断と行動を描き出しています。 インタビューや関係者の証言を交えた生き生きとした描写で、 緒方氏の人柄と献身的な仕事ぶりが浮き彫りになっています。
(読者の口コミより)・国連のことを知りたいと思いこの本を読みました。国連のこと以上にこの本には自分の人生の中で、かなりの衝撃を受けました。もっと世界の情勢をほんとに知るべきなんだと、それが平和へつながるんだと強く感じました。
目次
序章 怒りを原動力にして 第1章 国連難民高等弁務官への道 第2章 「冷戦後」の始まり―クルド難民 第3章 「民族浄化」の中で―旧ユーゴ紛争1 第4章 国際政治と人道援助―旧ユーゴ紛争2 第5章 厳しさを増す人道援助―ルワンダ難民 第6章 紛争地域の再生に向けて 第7章 同時多発テロとアフガン難民支援 第8章 「人間の安全保障」に向けて 終章 イラク戦争、そして日本
私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築 (朝日文庫)
63歳で女性初、 日本人初の国連難民高等弁務官となった緒方貞子氏の10年間の活動を記録した一冊です。 彼女が綴った日記やエッセイ、対談を通じて、 冷戦後の難民問題の解決に向けた努力とその経験が描かれています。
難民支援の現場で直面した課題や、難局にどう対応したのかを明かし、 平和の構築に向けた思索も深く掘り下げています。 また、アフガニスタンや人間の安全保障についての考えも紹介され、 国際問題に対する深い洞察を提供します。
(読者の口コミより)・緒方さんの日記(超多忙な2年間)、エッセイ、インタビューをまとめたもの。 貧困・人種など問題が少ないからこそ、「日本人は意識的に世界各地にある厳しい状況に関心を寄せ、身を置く努力をしなければならない」の言葉の通り、安全保障のことを知る良い勉強になりました。
目次
1 ジュネーブ忙中日記 一九九三年 一九九四年 2 国連難民高等弁務官の十年 国連難民高等弁務官着任一カ月 難民・国内避難民・経済移民 カンボジア和平の課題 ほか 3 難民援助の仕事を語る 経済大国から人道大国へ 人道援助とPKOの連動 緊急的人道援助はどう行われたか ほか 4 外交演説・講演―平和の構築へ グローバルな人間の安全保障と日本 アフガニスタンの人々に希望を アフガニスタン復興支援国際会議 ほか 5 世界へ出ていく若者たちへ 世界へ出ていく若者たちへ
波乱に満ちておもしろい! ストーリーで楽しむ伝記 (10) 緒方貞子 (波乱に満ちておもしろい!ストーリーで楽しむ伝記 10)
緒方貞子氏の生涯を描いた児童向け伝記です。 外交官の父を持ち、 幼少期をアメリカや中国で過ごした緒方氏の国際的な視野の形成過程が描かれています。
大学教授から国連の仕事へと転身し、 1991年に日本人初、女性初の国連難民高等弁務官に就任した経緯も紹介されています。 10年間の任期中、 紛争地域の最前線で難民支援に尽力した緒方氏の献身的な姿勢が描かれており、 子供たちに国際協力の重要性を伝える一冊となっています。
目次
プロローグ アフリカの「サダコオガタ」 第1章 明るくて活発なサダ 第2章 アメリカから中国へ 第3章 お国のために 第4章 リーダーシップを学ぶ 第5章 日本はなぜ戦争を起こしたのか 第6章 結婚の条件 第7章 世界平和にささげられた半生 エピローグ もう一ぱい、コーヒーを
難民に希望の光を 真の国際人緒方貞子の生き方
緒方貞子氏の生涯を描いた書籍で、中学生以上を対象としています。 著者は緒方氏のパーソナル・アシスタントを務めた経験を活かし、 その人物像や功績を生き生きと描いています。
日本人初、女性初の難民高等弁務官として10年間世界の難民支援に尽力した 緒方氏の強みや決断力が詳細に紹介されています。 また、UNHCRの役割や難民問題の本質にも触れ、 緒方氏の活動を通じて国際協力の重要性を伝えています。
(読者の口コミより)・難民問題がわかりやすく丁寧に解説してあり、筆者の緒方貞子への強い思いも感じられるステキな本です。 国連で働くということのやりがい、面白さもリアルに伝わるので、とかく昨今内向きになりがちな若い方々に特におすすめ。文章がきれいで高校生でも十分理解できます。
目次
第1章 緒方貞子という人 巨星堕つ 曽祖父は犬養毅 ほか 第2章 UNHCRを知っていますか 緒方貞子は知られているが 難民とは ほか 第3章 緒方貞子ならではこそ 第八代国連難民高等弁務官に就任 私とUNHCRの前途には何が待ち受けているのだろう ほか 第4章 緒方貞子のバトンを受け継ぐ バトンをつなぎたい 緒方の強み1 並みはずれた体力 ほか
緒方貞子: 難民と途上国支援に尽くした人生
国連難民高等弁務官として世界の難民支援に尽力した緒方貞子氏の生涯を、 小学校高学年にも読みやすい形で描いた伝記です。
戦火に苦しむ人々へ直接手を差し伸べた姿や、 紛争地を訪れて支援を実現させた行動力が具体的に紹介されています。 章ごとに国連での活動や難民問題への挑戦、復興に向けた取り組みが丁寧にまとめられ、 挿絵や写真、脚注・コラムで社会情勢もわかりやすく解説。 平和のために尽くした緒方氏の努力と志を、子どもたちも理解しやすく学べる一冊です。
目次
第1章 新たなとびらを開けて 第2章 国連公使として 第3章 第八代国連難民高等弁務官になる 第4章 国連難民高等弁務官の苦悩 第5章 復興をめざして
紛争と難民 緒方貞子の回想
緒方貞子氏が国連難民高等弁務官として 10年間にわたり経験した人道支援の最前線を描いた回顧録です。 1990年代に深刻化した4つの危機、すなわちクルド難民問題、バルカン紛争、アフリカ大湖地域の危機、 そしてアフガン難民問題に焦点を当て、緒方氏がどのように対処したかを詳細に記しています。
「防弾チョッキを着たグラニー」として知られる著者の、 現場での決断と行動が生々しく描かれており、 UNHCRの理想と現実、難民問題の実態を浮き彫りにしています。
(読者の口コミより)・クルド人,ボスニア,ルワンダ,アフガニスタンの事例が書かれている.迫害をし続ける紛争当事者達と行動を起こさない先進国の間に挟まれながらも,出来るだけお多くの難民を保護しようとするUNHCRの関係者に心を動かされる.一方で,命を救えなかった多くの難民のことも書かれており,活動の困難さも述べられている.
目次
序章 第1章 クルド難民危機―人道援助の新時代 第2章 バルカン紛争における難民の保護 第3章 アフリカ大湖地域における危機 第4章 アフガン難民 第5章 結論―戦時と平時における人道活動 エピローグ 国連難民高等弁務官からUNHCR職員への惜別の辞 補遺1 国連安全保障理事会における報告 補遺2 日本、アメリカと私―世界の課題と責任
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