パレスチナ問題を読み解く!おすすめ本10冊(2026年)

パレスチナ問題は、100年以上にわたって解決されない世界最大の紛争の一つです。 複雑な歴史や背景を理解するには、 さまざまな角度から論じられた書籍を読むことが大切です。

本記事では、パレスチナ問題について書かれたおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。 読者の興味や関心に応じた作品を選んで読んでみてください。

ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義
岡 真理(著)
発売日: 2023-12-24

2023年10月のガザ情勢悪化を受けて出版された、 パレスチナ問題を理解するための入門書です。

岡真理氏は、長年パレスチナ問題を研究してきた専門家で、 平易な言葉でこの複雑な問題の本質に迫ります。

ガザの歴史的背景、イスラエル建国の経緯、シオニズムの意味、 ハマースの実態など、基本的な疑問に答えながら、 現在の状況を解説します。単なる事実の羅列ではなく、 読者に「何を学び、何をすべきか」を考えさせる一冊となっています。

(読者の口コミより)

・選挙に勝つためにイスラエルを軍事支援するアメリカの思惑と、それに苦しめられるガザの住民の姿が克明に描かれている。重要な点を複数の事例を用いて繰り返し説明しているため、初学者や精読が厳しい方でもよみやすい。

目次

第1部 ガザとは何か
 毎年行われるイスラエルのヘイトデモ
 四つの要点
 イスラエルによるジェノサイド
 封鎖下のガザに繰り返される攻撃
 発信することすらできない ほか

第2部 ガザ、人間の恥としての
 今、目の前で起きている
 何度も繰り返されてきた
 忘却の集積の果てに
 不均衡な攻撃
 平和的デモへの攻撃 ほか

質疑応答
もっと知るためのガイド
 書籍、映画・ドキュメンタリー、ニュース・情報サイト

中学生から知りたいパレスチナのこと

中学生から知りたいパレスチナのこと
岡真理(著), 小山哲(著), 藤原辰史(著)
発売日: 2024-07-26

アラブ、ポーランド、ドイツの専門家3名が「パレスチナ問題」を多角的に論じています。

近代500年の植民地主義の歴史から、ガザの現状、 ウクライナ戦争との関連性まで幅広く考察しています。 また、食と農を通じた暴力や、西洋中心の歴史観の問題点も指摘しています。

従来の世界史の枠組みを超え、「生きるための世界史」を提案する内容です。 パレスチナ問題を通じて、 私たちが直面する現代の課題を浮き彫りにした一冊となっています。

(読者の口コミより)

・とても読みやすい。ページ数もそれほど多くない。2,3時間あれば読めてしまうのではないだろうか? 小さな本なれど、驚くほどの重厚な本であった。それだけ、この問題の根が深いということか。

目次

1 私たちの問題としてのパレスチナ問題
 岡真理「ヨーロッパ問題としてのパレスチナ問題―ガザのジェノサイドと近代五百年の植民地主義」
 「ユダヤ人のパレスチナ追放による離散」は史実にない
 ジェノサイドが終わるだけでは不十分 ほか

2 小さなひとりの歴史から考える
 小山哲「ある書店店主の話―ウクライナとパレスチナの歴史をつなぐもの」
 ふたつの戦争のつながり
 長い尺度で問題を捉える ほか

3 鼎談「本当の意味での世界史」を学ぶために
 今の世界史は地域史の寄せ集め
 「西」とはなんなのか?
 ナチズムは近代西洋的価値観の結晶 ほか

続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 (講談社現代新書 2331)

続 まんが パレスチナ問題 「アラブの春」と「イスラム国」 (講談社現代新書 2331)
山井 教雄(著)
発売日: 2015-08-20

複雑なパレスチナ問題をわかりやすく解説するために、 ユダヤの少年ニッシム、パレスチナの少年アリ、 エルサレムのねこが、旧約聖書の時代から現代までの歴史をガイドする形で構成されています。

宗教や民族という日本人にはなじみにくい概念が問題のベースになっているパレスチナ問題を、 まんがを用いながらわかりやすく解説しています。

2005年に発売された『まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)』の続編となっていますが、 内容がダブっている部分が多いため、本書の方を読めば十分だと思います。

パレスチナ問題の基本的な知識を得たい人におすすめの一冊です。

(読者の口コミより)

・内容は深いが文章が平易なので分かり易く、更に絵によって歴史のキーパーソンとなる人物のイメージがふくらみ理解が深まった。

・目まぐるしい中近東、アラブ・イスラーム圏の現代史要点が分かりやすく纏められている。

目次

プロローグ 10年後の再会
ガザ返還とハマスの勝利
イスラエルのガザ侵攻とヒズボラとの戦い
イスラエル、ガザ侵攻再び
オバマ登場
アフガニスタン戦争
イラク戦争
アラブの春(チュニジア編;エジプト編;リビア編;シリア編)
「イスラム国(IS)」
再びパレスチナ
エピローグ ニッシムの旅行

パレスチナ - 聖地の紛争 (中公新書 2112)

パレスチナ - 聖地の紛争 (中公新書 2112)
船津 靖(著)
発売日: 2011-05-25

共同通信社の記者として、長年中東問題の取材を続けて来た船津靖氏による、 パレスチナ紛争の実像に迫る書籍です。

大きく3つのパートから構成され、 第1部は「背景」、第2部は「和平」、第3部は「衝突」となっています。 なぜイスラエルが誕生したのか、パレスチナ難民がどうようなひどい目にあってきたのか、 などが著者の取材経験や研究をもとに書かれています。

出版が2011年と10年以上前の本なので、新しい情報は別の書籍や メディアから補足する必要があります。

(読者の口コミより)

・何故イスラエルが誕生したのか?パレスチナ難民はどのような酷い目に遭ってきたのか?現地で取材を続けていた作者の経験と、検討、研究も含めた良書です。

目次

予告された暗殺
第1部 背景
 聖地とユダヤ人
 建国・追放・占領

第2部 和平
 先行自治と自爆テロ
 西岸自治拡大と反和平派勝利
 キャンプデービッド交渉

第3部 衝突
 シャロンの権力掌握
 米同時テロの衝撃
 自治区大侵攻
 ジェニン破壊
 分離・分裂・混迷

なぜガザは戦場になるのか - イスラエルとパレスチナ 攻防の裏側 - (ワニブックスPLUS新書)

なぜガザは戦場になるのか - イスラエルとパレスチナ 攻防の裏側 - (ワニブックスPLUS新書)
高橋 和夫(著)
発売日: 2024-02-08

激化するイスラエルとパレスチナの衝突。 その背景にはハマスの台頭や複雑な中東情勢が深く関わっています。

本書『なぜガザは戦場になるのか』では、 中東研究の第一人者・高橋和夫氏がハマスの正体やイスラエル建国の経緯、 アメリカ・イランの思惑、そしてメディアでは語られないパレスチナの「本当の地図」まで、 最新情勢と歴史を交えてわかりやすく解説。中東問題の核心を解説する一冊です。

(読者の口コミより)

・イスラエルとパレスチナの関係を歴史事実とともに淡々と語って世間の中東感にひろがる歪みを正そうとしている。この地の戦争を誰が悪いと断ずるでもなく、ていねいに解説している。一読の価値がある本

目次

第1章 10月7日の衝撃
第2章 ガザとハマス
第3章 パレスチナ問題の歴史
第4章 イスラエルという国
第5章 揺れ動くアメリカ
第6章 イランとヒズボラ
第7章 国際社会と日本

パレスチナ問題の展開 (放送大学叢書)

パレスチナ問題の展開 (放送大学叢書)
高橋和夫(著)
発売日: 2021-03-31

中東研究の第一人者、高橋和夫氏が書いた、 複雑にからみあったパレスチナ問題の構造と歴史がわかる書籍です。

パレスチナ問題以前のパレスチナから、レバノン戦争、 湾岸戦争と中東和平、PLOやハマスなどの抵抗運動、 バイデン大統領就任までのアメリカ歴代大統領の中東政策などが書かれています。

(読者の口コミより)

・近世のユダヤ人拡散から強のパレスチナ、中東問題までわかりやすくまとめている。時系列に一通りの情報が得られるといういい面がある。わかりやすい。

目次

パレスチナ問題以前のパレスチナ
戦うユダヤ人国家
アラブ世界の反撃
変わるイスラエル
レバノン戦争
ペレストロイカの影で
インティファーダ
湾岸戦争と中東和平
オスロへの道
ラビン/その栄光と暗殺
ネタニヤフとバラク
スフィンクスの謎/シリアの故アサド大統領
シャロンとガザからの撤退
オバマ
トランプ
新しい波

世界史の中のパレスチナ問題 (講談社現代新書 2189)

世界史の中のパレスチナ問題 (講談社現代新書 2189)
臼杵 陽(著)
発売日: 2013-01-18

世界史という長期的かつ広い視点からみたパレスチナ問題の根源を解説する本です。

なぜこれまで解決できなかったのかという視点から根本的に考え直すために、 次のような3部構成となっています。 第1部パレスチナという場所 第2部列強の対立に翻弄されるユダヤ人とパレスチナ人 第3部「アメリカの平和」の終わりと始まり

パレスチナ問題について全く知識がない人よりも、 より深い知識を得たいと思っている人におすすめの一冊です。

(読者の口コミより)

・現在に至ってなお未解決のパレスチナ問題を長い歴史の中に位置づけて理解するための材料を提供する良書。四次に亘る中東戦争の意義や各国各勢力の論理を落ち着いて学べる。

目次

第1部 パレスチナという場所
 パレスチナという地域とその宗教と言語
 ユダヤ教から見たキリスト教と反ユダヤ主義の起源
 イスラームから見たユダヤ教とキリスト教
 ヨーロッパ対イスラーム―「一四九二年」という転換点
 オスマン帝国と東方問題

第2部 列強の対立に翻弄されるユダヤ人とアラブ人
 帝国主義時代の宗教、民族、人種
 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治
 第二次世界大戦と国連パレスチナ分割決議案
 イスラエル国家建設とナクバ
 アラブ・イスラエル紛争の展開

第3部 「アメリカの平和」の終わりの始まり
 第三次中東戦争以降のパレスチナ問題とイスラエル
 冷戦終焉後の中東和平の挫折
 九・一一事件後のパレスチナ/イスラエル紛争
 アラブ革命とパレスチナ問題の現状
 パレスチナ問題と日本

ぼくの村は壁で囲まれた―パレスチナに生きる子どもたち

ぼくの村は壁で囲まれた―パレスチナに生きる子どもたち
高橋真樹(たかはし・まさき)(著)
発売日: 2017-04-18

ノンフィクションライターの高橋真樹(たかはし・まさき)氏による、 子供たちの視点から伝えるパレスチナ問題の入門書です。

イギリスの3枚舌外交、シオニズム、インティファーダ、ハマスの誕生、 非暴力ムーブメントなど、パレスチナ問題のこれまでの経緯について、 丁寧な取材をもとにわかりやすい言葉で書かれています。

パレスチナ問題の入門書としておすすめの一冊です。

(読者の口コミより)

・筆者本人が現場を旅し、厳しい立場に立たさせれている子どもたち、新しい視点を持って活動する若者、支援する日本人活動家などへのインタビューをし、それに歴史背景、基礎知識、専門家の見識が上手に組み合わせられています。

目次

1章 壁と入植地に囲まれたぼくの村
2章 「占領」とは何か?
3章 パレスチナ問題の歴史をたどる
4章 難民キャンプの子どもたち
5章 インティファーダ―ぼくは石を投げた
6章 ガザ―空爆は突然やってくる
7章 イスラエル市民はなぜ攻撃を支持するのか?
8章 非暴力で闘うパレスチナの若者たち
9章 米国、国際社会、そして日本は何をしているのか?
10章 わたしたちにできること

イスラエル 人類史上最もやっかいな問題

イスラエル 人類史上最もやっかいな問題
ダニエル・ソカッチ(著), 鬼澤 忍(翻訳)
発売日: 2023-02-25

アメリカのリベラルなユダヤ人である著者が、 イスラエルとパレスチナの問題を第三者の視点から分析している本です。 筆者の立場はイスラエル人とパレスチナ人のどちらも正しく、 どちらも間違っているという中立的な立場です。

大きく2部に分かれ、パレスチナとイスラエルの問題について前半は歴史から、後半は現代の状況から 門外漢の人達にもわかるように説明しています。 イスラエルとパレスチナの問題が人類史上最もやっかいな問題であることを説明し、 その問題を解決するためにはどのようなアプローチが必要かを提案しています。

(読者の口コミより)

・イスラエルの国内に右派と左派があることは知っていたが、これほどまで振れ幅があるとは。あまりにも長く続いている侵略と紛争の入り乱れる歴史を、門外漢にも理解できるように解説してくれている。

目次

第1部 何が起こっているのか?
 ユダヤ人とイスラエル―始まりはどこに?
 シオニストの思想―組織、移住、建設
 一八六〇年代~一九一七年

ちょっと待て、ここには人がいる―パレスチナ人はどうなる?
イギリス人がやってくる―第一次世界大戦、バルフォア宣言、イギリス委任統治領の創設
 一九一七~三九年

イスラエルとナクバ―独立と大惨事
 一九四七~四九年
 ほか

第2部 イスラエルについて話すのがこれほど難しいのはなぜか?
 地図は領土ではない
 イスラエルのアラブ系国民―共生社会か、隔離か?
 ラブ・ストーリー?―イスラエルと、アメリカのユダヤ人コミュニティ
 入植地
 BDSについて語るときにわれわれが語ること ほか

パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 〈民族浄化〉の原因はどこにあるのか

パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 〈民族浄化〉の原因はどこにあるのか
早尾貴紀(著)
発売日: 2025-04-10

パレスチナ/イスラエル問題を日本との関わりから多角的に考察する意欲作です。

ガザ侵攻をはじめとした現代の惨状だけでなく、 イスラエル建国を支持し続けた欧米諸国や帝国日本の歴史的役割、 そして植民地主義の負の遺産にも深く切り込んでいきます。

思想史の視点からユダヤ人国家建設と知識人たちの賛否をたどり、 さまざまな研究者たちとの対談・鼎談も収録。 南アフリカや日本・朝鮮の事例も交え、 「民族浄化」というテーマの根本原因や私たちが無関係ではないことを浮き彫りにします。 複雑な国際問題を、自分ごととして考えるためのヒントが詰まった一冊です。

(読者の口コミより)

・著者の視点は現状の解説ではなく、パレスチナ問題の根幹である植民地主義、レイシズムを「日本のわたしたち」がどのように捉えて行くのか、日本の近現代と現状に引き寄せて見直すと言う点にある。

目次

第Ⅰ部 東アジア史とパレスチナ/イスラエル問題の交差
第Ⅱ部 欧米思想史から見たパレスチナ/イスラエル
第Ⅲ部 世界の矛盾か集約したハレスチナ 
第Ⅳ部 パレスチナ/イスラエル問題を語る

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