ベトナム戦争を理解するためのおすすめ本10選(2026年)

激動の時代、ベトナム戦争は世界の秩序を大きく揺るがしました。 遠い国の出来事のようでいて、実は私たちの生きる現代社会にも深い影響を与えています。

なぜこの戦争は起き、どのように終わったのか。 そして、戦火の中で人々は何を見つめ、どんな未来を選んだのか。

ここではベトナム戦争に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。

日本人の知らないベトナムの真実 (扶桑社新書)

日本人の知らないベトナムの真実 (扶桑社新書)
川島 博之(著)
発売日: 2024-06-29

2000年に及ぶ歴史を持つベトナムの実像に迫りる書籍です。 ベトナム共産党の仕組みや、社会に根付く汚職、 複雑な政治対立を解説しつつ、古代から現代までの歴史や、 フランス植民地時代、日本の進駐、インドシナ戦争、 ベトナム戦争など重要な出来事を網羅。

さらに、農業国から工業国へと急成長する経済や、 貿易・人口動態の変化も具体的に紹介。 日本との関わりや今後の展望まで、 幅広い視点でベトナムを理解できる一冊です。

(読者の口コミより)

・仕事でベトナムに関わる人は、読んでおいて損はない。

・ベトナムの政治経済歴史、わかりやすい。 ベトナム視点での、各国に対する感情もわかった。

目次

第1章 現代ベトナムの政治と社会
 ベトナム共産党
 蔓延する汚職と汚職退治
 ベトナム政治の三つの対立

第2章 民衆の心の中のベトナム史
 北属時代と独立―ベトナムの古代
 元寇、明からの再独立、南北朝時代―ベトナムの中世
 フランス植民地と日本の進駐―ベトナムの近世・近代
 第一次インドシナ戦争とベトナム戦争
 カンボジア侵攻と中越戦争

第3章 GDPと人口動態から読み解くベトナム経済
 GDPから読み解くベトナム経済
 人口動態が示すベトナム経済の行方

第4章 農業国から工業国へ―ベトナムの産業
 エネルギー消費量と経済成長の関係性
 ベトナムはもはや農業国ではない
 貿易と海外直轄投資が示す工業国としてのベトナム

第5章 ベトナムの未来と日本
 不動産バブル崩壊と奇跡の成長の終わり
 ベトナム側から見た日本への労働研修
 存在感を示す韓国が嫌われる理由
 9割が庶民で1割が中産階級と富裕層の格差社会
 都市の拡張と鉄道網


ベトナム戦記 [新装版] (朝日文庫)

ベトナム戦記 [新装版] (朝日文庫)
開高 健(著), 秋元啓一(写真)
発売日: 2021-11-05

開高健氏が1964~65年にカメラマン秋元啓一氏と共に体験した、 戦火のベトナム100日間を描いたルポルタージュです。

全土が最前線となった混沌の中、サイゴンの街やジャングルでの壮絶な戦闘、 少年兵の公開銃殺など、生と死、日常と非日常が交錯する現場を、 鋭い観察力と豊かな表現力で活写。新装版には未公開写真も多数収録され、 現地の空気感が鮮烈に伝わる一冊です。

(読者の口コミより)

・ベトナム戦争のニュースが、毎日流れていた世代、 輝ける闇等開高作品を読み耽った世代にはお勧めです。 そして、最後の一行が圧倒的に光り輝きます。

目次

日ノ丸をいつもポケットに…
ベトナムのカギ握る?仏教徒
ベトナム人の“七つの顔”
“日本ベトナム人”と高原人
ベトコン少年、暁に死す
“ベン・キャット砦”の苦悩
姿なき狙撃者!ジャングル戦
ベトナムは日本に期待する

ベトナム戦争: 誤算と誤解の戦場 (中公新書 1596)

ベトナム戦争: 誤算と誤解の戦場 (中公新書 1596)
松岡 完(著)
発売日: 2001-07-01

米軍撤退から数十年が経過しつつある今、 忘れられがちなベトナム戦争の全体像を多角的に描き出します。

アメリカとベトナム双方の誤算や誤解に着目し、 冷戦下での米ソの対立、北ベトナム・南ベトナム・中ソ・カンボジアといった複雑な国際関係、 そして民族と大国の思惑が交錯した戦場の実態を、 精密な記述で明らかにします。 現代の地域紛争の原型ともなったこの戦争の本質を、広い視野で読み解く一冊です。

(読者の口コミより)

・これでもかというほど緻密にベトナム戦争の経過をたどっています。  ベトナムと同時に、米国やソ連、中国、他のインドシナ国家の歴史も追えるくらい、 本書のカバーする範囲は広いので、多様な視点から現代史が学べると思います。

目次

第1章 米ソ冷戦の狭間で
第2章 解放者から征服者へ
第3章 北方の巨人の影
第4章 破綻する国家建設戦略
第5章 地域創造の論理
第6章 二つの「ネバー・アゲイン」

冷戦史(下)-ベトナム戦争からソ連崩壊まで (中公新書 2782)

冷戦史(下)-ベトナム戦争からソ連崩壊まで (中公新書 2782)
青野 利彦(著)
発売日: 2023-12-20

ベトナム戦争からソ連崩壊までの約30年を多角的に描いた通史です。 泥沼化するベトナム戦争や、米中ソのデタント(緊張緩和)、 70年代末の「新冷戦」への転換、 さらにゴルバチョフ氏の登場による冷戦終結までを詳述。

東アジアや第三世界の動向にも焦点を当て、 社会主義の放棄や経済のグローバル化など、 現代にも影響を与える冷戦の本質とその遺産を問い直す一冊です。

(読者の口コミより)

・冷戦後期の世界情勢を知るための良書です。 全体的にバランスの取れた記述で、 なおかつ最新の研究動向も盛り込んでおり、歴史好きの人でも満足できます。

目次

第7章 ベトナムの影の下で
第8章 デタントと経済のグローバル化
第9章 「新冷戦」と放棄される社会主義
第10章 超大国・ヨーロッパ冷戦の終わり
第11章 東アジア・第三世界における冷戦の終わり
終章 冷戦とは何だったのか

戦争はいかに終結したか-二度の大戦からベトナム、イラクまで (中公新書 2652)

戦争はいかに終結したか-二度の大戦からベトナム、イラクまで (中公新書 2652)
千々和 泰明(著)
発売日: 2021-07-19

第一次・第二次世界大戦からベトナム戦争、 イラク戦争まで、20世紀以降の主要な戦争がどのように終結したのかを分析した一冊です。

「根本的解決」と「妥協的和平」のジレンマに注目し、 戦争指導者が「現在の犠牲」と「将来の危機」の間で揺れ動く姿を具体的に描写。 ベトナム戦争では、アメリカが犠牲拡大を恐れ妥協的和平を選択した経緯など、 歴史的事例をもとに真の平和を実現するための出口戦略を探りる書籍です。

(読者の口コミより)

・本書は、「紛争原因の根本的解決 vs 妥協的和平」という軸の上で、 戦争の終わらせ方を考察している。

・戦争をどう終わらせるかの尖った本

目次

序章 戦争終結への視角―「紛争原因の根本的解決」と「妥協的和平」のジレンマ
第1章 第一次世界大戦―「勝利なき平和」か、懲罰的和平か
第2章 第二次世界大戦“ヨーロッパ”―無条件降伏政策の貫徹
第3章 第二次世界大戦“アジア太平洋”―「幻想の外交」の悲劇
第4章 朝鮮戦争―「勝利にかわるもの」を求めて
第5章 ベトナム戦争―終幕をひかえた離脱
第6章 湾岸戦争・アフガニスタン戦争・イラク戦争―共存から打倒へ
終章 教訓と出口戦略―日本の安全保障への示唆

ヴェトナム戦争米軍軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム 1)

ヴェトナム戦争米軍軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム 1)
ケヴィン ライルズ(著)
発売日: 2003-01-30

ヴェトナム戦争に参加したアメリカ陸軍・特殊部隊・海兵隊・海軍地上戦闘部隊の戦闘服や装備を、 実物写真と解説で年代順に紹介した決定版です。

各兵科や部隊ごとに異なる軍装の特徴を、 実際に戦場で使用されたアイテムを用いて分かりやすく解説。 コレクターはもちろん、 歴史研究や模型製作にも役立つ資料価値の高い一冊です。

(読者の口コミより)

・ベトナム戦争当時の装備が、年代別・部隊別に写真付きで分かりやすく解説されています。 これからNAM装備を始めようと考えている人にはお勧めです。

目次

第7特殊部隊グループ(空挺)下士官(1961年)
ヴェトナム派遣特殊部隊(臨時)将校(1963年)
南ヴェトナム軍付きMACV軍事顧問(1964年)
第57衛生分遣隊(ヘリコプター救急隊)パイロット(1964年)
第5特殊部隊グループ(空挺)下士官(1964年)
第9海兵侵攻旅団ライフル兵(1965年)
アメリカ海兵隊中尉(1965年)
第1歩兵師団四等特技兵(1965年)
アメリカ海兵隊通信兵(1965年)
第25航空大隊(師団付き)機付長(1966年)〔ほか〕

記者狙撃:ベトナム戦争とウクライナ

記者狙撃:ベトナム戦争とウクライナ
中村 梧郎(著)
発売日: 2023-10-26

1979年の中越戦争で命を落とした「赤旗」特派員・高野功氏の足跡と、 著者自身の戦場取材体験を重ねながら、 侵略戦争の本質に迫るノンフィクションです。

中国軍の侵攻を最前線で取材し、狙撃された高野氏の死の経緯や、 その後の現場検証を通して、戦場での報道の危険と意義を描写。 さらに、ベトナム戦争と現代ウクライナ侵攻を比較し、 帝国主義的侵略の構図と非人道性を現場の視点から問いかける一冊です。

(読者の口コミより)

・ベトナム戦争を取材してきた著者がその当時を振り返り、 犠牲になった仲間の記者を追悼しながら、現在のロシアのウクライナ侵略と比べ、 その非人道性・悲惨さを訴える。

目次

第1章 中越戦争
第2章 ベトナム侵略戦争
第3章 枯葉剤
第4章 ウクライナとベトナム、米・ロによる侵略の手口
第5章 戦争とジャーナリスト
第6章 カンボジアに行く

わかりやすいベトナム戦争 アメリカを揺るがせた15年戦争の全貌 (光人社NF文庫)

わかりやすいベトナム戦争 アメリカを揺るがせた15年戦争の全貌 (光人社NF文庫)
三野正洋(著)
発売日: 2019-10-25

超大国アメリカが初めて敗北を喫したベトナム戦争の全体像を、 豊富な資料と2度の現地取材をもとに客観的かつ平易に解説した一冊です。

インドシナ戦争から南北分断、アメリカの武力介入、 主要な戦闘や北爆、戦争の勃発と結末の要因、戦後のベトナムまでを網羅。 南北双方や関係諸国の動向も描かれています。

(読者の口コミより)

・分かりやすく、かつ俯瞰した目でベトナム戦争が見られていると思う。 以前読んだジャーナリストが書いた虫の目的な視点とは違い、 鳥の目で見たベトナム戦争の本だと思う。

目次

第1章 ベトナムという国
第2章 インドシナ戦争とつかの間の平和
第3章 ベトナム戦争
第4章 戦争に参加した軍隊と主要な戦闘
第5章 北爆
第6章 数字から見たベトナム戦争
第7章 戦争の勃発、結末の原因を探る
第8章 ベトナムのその後
第9章 戦争に関わった主要な人物

歴史としてのベトナム戦争 (科学全書) (科学全書 37)

歴史としてのベトナム戦争 (科学全書) (科学全書 37)
古田 元夫(著)
発売日: 1991-04-01

アメリカが初めて敗北した戦争でありながら、 勝利したベトナムや社会主義陣営にも深刻な危機をもたらしたベトナム戦争を多角的に分析します。

1975年のサイゴン陥落が、 後のベルリンの壁崩壊やドイツ統一の先駆けであったことを指摘し、 社会主義体制や国民国家の意味と限界を問い直します。 ベトナム、アメリカ、そして世界それぞれの視点から戦争の経緯や影響を解説した一冊です。

(読者の口コミより)

・ベトナム戦争概説としてはとても良い本だと思います。 細かく、またどういった形でベトナム戦争が回りの東南アジア諸国に 広がっていったかがよく分かります。

目次

1 ベトナム戦争略史
2 ベトナムにとってのベトナム戦争
3 アメリカにとってのベトナム戦争
4 世界にとってのベトナム戦争

ベトナム戦争 匿されし50年の検証

ベトナム戦争 匿されし50年の検証
本田雅和(著)
発売日: 2025-01-31

半世紀前に本多勝一氏が取材したベトナムの現場を再訪し、 戦争の傷跡とその後の社会を徹底的に追跡したルポルタージュです。

ソンミ村事件の生存者や、枯葉剤被害、 戦場で生き抜いた女性たち、少数民族の戦後の苦悩など、 多様な証言をもとに、戦争がもたらした「光」と「影」を具体的に描写。 被害者と加害者双方の視点から、戦後ベトナム社会の変容や和解の模索に迫る一冊です。

目次

プロローグ
1 死体の山から這い出た少年は生きていた
2 「命懸けても守るものとは?」 なぜアメリカに勝てたのか?闘った女たちの証言
3 血塗られたアオザイの証言 戦乱に打ち勝った戦場の恋
4 今もひろがるダイオキシン災害 ブーメラン被害の米兵だけ救済する米国
5 写真による戦争犯罪告発 中村梧郎が語る“枯葉剤被害の今”
6 野戦病院と山岳の民 若き軍医の最期の現場へ
7 山の土地を追われて広がる格差 少数民族の「戦後」
8 船長たちの恋と闘い 「海のホーチミン・ルート」を担った「ふつうの英雄」たち
9 ハノイの共産党員の家に生まれて ―在日25年 チャン・ティ・ヒエンさんの目 ドイモイの光と影
10 ベトナム人民にとって「社会主義」とは何だったのか? 古田元夫・日越大学学長との対話
11 「貧しさを分かちあう社会主義」から「豊かになれる者から豊かになる」へ ベトナム式「社会主義」の模索
エピローグ ベトナムへの旅の原点


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