ヨーロッパ史のおすすめ本9選(2025年)
ヨーロッパ史。それは王や革命家だけでなく、 名もなき市民や芸術家、宗教と科学がせめぎ合い、 激動と繁栄の波に揺れた2,000年以上の壮大なドラマです。
多様な文化と価値観が交錯するこの舞台。 その背後に潜む意外な真実や、現代社会に続く遺産を解き明かす一冊がきっと見つかります。
ここではヨーロッパ史に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書 441)
ヨーロッパ哲学の根底に流れる二つの大きな潮流――ギリシアの思想とヘブライの信仰―― に焦点を当てた入門書です。
デカルト氏やカント氏、ハイデガー氏など、近現代を代表する哲学者たちの理論も、 実はギリシアの理性的思考とヘブライの宗教的信念という土台に支えられています。 本書では、ホメロスやギリシア悲劇、旧約聖書やイエス氏の教えなどを通して、 その本質がどのように形づくられたのかを紐解きます。
また、中世のキリスト教哲学、近代の理性主義や経験主義、 20世紀の実存哲学などの展開まで幅広く取り上げ、 それぞれの思想が社会や価値観に与えた影響を具体例とともに解説しています。 ヨーロッパ思想の歴史と核心を、体系的に理解できる一冊です。
(読者の口コミより)・本書は、「ギリシャの思想」「ヘブライの信仰」「ヨーロッパ哲学のあゆみ」 の3部から構成されるが、なかでも、 第一部の「ギリシャの思想」には、 ジュニア向けの入門書という枠をはるかに超えた著者の熱い思いが感じられる。
目次
第1部 ギリシアの思想 1章 ギリシア人とはなにか 2章 ホメロス 3章 ギリシア悲劇 4章 ソクラテス以前の哲学 5章 ギリシア哲学の成熟 第2部 ヘブライの信仰 A 旧約聖書 1章 イスラエル人の歴史 2章 『創世記』の神話 3章 預言者 B 新約聖書 4章 イエスの生涯 5章 イエスの教え 6章 パウロ 第3部 ヨーロッパ哲学の歩み 1章 中世のキリスト教哲学 2章 理性主義の系譜 3章 経験主義の系譜 4章 社会の哲学 5章 実存の哲学
論点・西洋史学
古代から現代までの西洋史における重要な争点を139項目にわたり解説したテキストです。 各項目は〈史実〉〈論点〉〈歴史学的考察〉の三部構成で、 歴史の多様な解釈がどのように生まれ、議論されてきたかを具体的に示します。
ホメロスの社会やポリス形成論、中世カロリング・ルネサンス、 近世の世界システム論、近代のフランス革命、現代の帝国主義論など、 多彩なテーマを取り上げ、歴史を主体的に考える力を養えます。 初心者でも理解しやすい工夫がされている一冊です。
(読者の口コミより)・世界史(西洋史)において、どんな論点があり、どのように考えられるか? が見開きで大変わかりやすく紹介されており、 能動的に歴史の本を読めるきっかけを与えてくれます。
目次
1 西洋古代史の論点 ホメロスの社会 ポリス形成論 ほか 2 西洋中世史の論点 中世初期国家論 カロリング・ルネサンス ほか 3 西洋近世史の論点 世界システム論 世界分割 デマルカシオン ほか 4 西洋近代史の論点 フランス革命 イギリス産業革命 ほか 5 西洋現代史の論点 帝国主義論 植民地と近代/西洋 ほか
ヨーロッパ史入門 原形から近代への胎動 (岩波ジュニア新書 945)
古代ギリシャ・ローマから17世紀末の絶対王政まで、 ヨーロッパがどのように形成されてきたかを通史として描いた入門書です。
フランク王国の誕生や中世の騎士文化、教会と都市の発展、 大航海時代の広がり、ルネサンスや宗教改革による価値観の揺らぎなど、 多様な出来事がどのように「ヨーロッパ」という統合体を形づくったのかを、 最新の歴史研究を踏まえて解説します。
「他者」との関係から自らの姿をつくり出してきたという視点も示され、 ジュニア向けながら大人にも学びの多い一冊です。
(読者の口コミより)・岩波ジュニア新書で青少年向けではありますが、 ヨーロッパの歴史を包括的に学びたい一般的な大人にはちょうど良い200ページほどのボリュームで、とても分かりやすく書かれています。
目次
第1章 ヨーロッパの誕生―古代ギリシャ・ローマの遺産 古代 自然と地理 人種と民族 ほか 第2章 ロマネスク世界とヨーロッパの確立―中世前半 原形としてのフランク王国 アンビバレントな「他者」としてのイスラーム教徒 ほか 第3章 統合と集中へ―後期中世の教会・都市・王国 中世後半 学問の発展と俗語使用 騎士と騎士道 ほか 第4章 近代への胎動―地理上の「発見」とルネサンス・宗教改革 15~17世紀 中世末期の光と影 スペイン・ポルトガルの海外進出と価格革命 ほか
大学で学ぶ西洋史[古代・中世]
西洋古代史と中世史を大学生向けに平易にまとめた入門書です。
古代ギリシアのポリスやローマ帝国の発展、キリスト教の広がり、 中世ヨーロッパの国家や社会、ビザンツ帝国の特色、 さらにルネサンスの文化など幅広いテーマを、最新研究に基づいて解説しています。
各章には「歴史への扉」と題したコラムも収録され、 読者の関心を引く工夫がされています。 総説や豊富な参考文献、人名索引も完備し、 歴史学習や専門研究への導入にも最適な一冊です。
(読者の口コミより)・高校の教科書とは違い、大きな事件以外の民衆の風俗なども記されており勉強になります。 この本を契機として巻末にある参考文献を読んでいけば、さらに深く学ぶこともできるでしょう。
目次
第1部 古代 西洋古代史研究の伝統と将来 古代ギリシア ローマ帝国 第2部 中世 中世ヨーロッパ史から学ぶもの ヨーロッパ中世社会の成立 ヨーロッパ中世社会の発展 ヨーロッパ中世社会の変貌
もういちど読む 山川世界史 PLUS ヨーロッパ・アメリカ編
古代地中海世界から現代に至るヨーロッパ、 北・南アメリカ、ソ連圏中央アジア、オセアニアまで、 広範な「西洋世界」の歴史を一冊にまとめた書籍です。
『詳説世界史研究』をもとに、政治や国際関係、 社会変革など幅広いテーマを最新の研究成果も交えて、 手に取りやすい形で再構成。
古代ギリシア・ローマから、帝国主義、二度の世界大戦、 そして冷戦と欧米社会の変容まで、 現代世界の形成過程を具体的な歴史の流れとして読み解きます。 世界史をより深く学びたい人に最適な一冊です。
(読者の口コミより)・世界史でわからないことがあると、辞書的に使えます。山川が一番詳しいと思っています。 ビジュアルにもこだわりが感じられ、最新の情報にアップデートされているのが好印象でした。
目次
第1部 古代地中海世界 第2部 ヨーロッパ世界の形成と発展 第3部 世界の一体化とヨーロッパ 第4部 近代のヨーロッパ・アメリカ社会 第5部 帝国主義と二つの世界大戦 第6部 冷戦とその後の欧米
ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ (岩波ジュニア新書 946)
18世紀以降のヨーロッパ史をわかりやすく俯瞰した入門書です。
18世紀の啓蒙思想や市民革命を皮切りに、 アメリカ独立革命やフランス革命、 ナポレオンの登場を通じて近代国家が形成される過程を解説します。
さらに20世紀の二度の世界大戦や冷戦時代、 そしてEUの統合やアメリカ・中国の台頭に至るまで、 現代に至るヨーロッパの変遷を事例とともに紹介。 キリスト教の影響力が弱まる中で国々が合体や分裂を繰り返した歴史的背景を踏まえ、 「古い大陸」ヨーロッパの今後を考える視点も示しています。
(読者の口コミより)・ヨーロッパ史の全体像を描くという視点がユニークで面白いし、 現在のさまざまな火種を頭に置けば勉強になります。
目次
第1章 啓蒙主義から市民革命へ―近代市民社会への道程 18世紀 啓蒙思想と理性の称揚 一八世紀の諸国家とその政治・外交 ほか 第2章 近代世界システム―国家・帝国・資本主義 19世紀 アメリカ独立革命とフランス革命 ナポレオンと国民意識 ほか 第3章 二つの世界大戦―悪夢の世紀 20世紀 帝国主義の時代 第一次世界大戦とその結果 ほか 第4章 ヨーロッパはどこへ?―解体か再生か 21世紀 EUの試練と展望 アメリカという鬼っ子 ほか
大学で学ぶ西洋史[近現代]
15世紀末の大航海時代から現代まで、 西洋世界を中心にアメリカ南北両大陸を含む数百年の歴史を解説した通史です。
第1部では宗教改革や社会変化を背景にした近世ヨーロッパを、 第2部ではフランス革命や産業革命を経て国民国家が形成される過程を扱います。 第3部は植民地から独立を経て現代アメリカの成立までを示し、 第4部では二度の世界大戦や冷戦後の欧州統合、 現代社会の諸問題にも触れています。 第一線の研究を踏まえた充実した内容で、学習や研究に最適な一冊です。
目次
第1部 ヨーロッパの「近世」 近世のヨーロッパ 宗教改革と対抗宗教改革 ヨーロッパ世界の拡大と社会の変化 自由と専制のはざまで 第2部 「国民国家」をめざして ヨーロッパの世紀 フランス革命と産業革命 ブルジョワ社会の成立と国民統合の進展 中・東ヨーロッパの再編と民族問題 帝国と植民地 第3部 南北アメリカの推移 南北アメリカ史の背景 植民地から独立・建国へ 現代アメリカの形成 第4部 現代世界の中の西洋 対立から協調へ向かう西洋世界 2つの世界大戦 ヨーロッパ統合への道 現代科学技術の光と闇
ヨーロッパ近世史 (ちくま新書 1811)
宗教改革からフランス革命に至る約300年の「近世」を、 従来の中世や近代とは異なる独自の時代として再評価する一冊です。
主権国家と複合国家の関係に注目し、 神聖ローマ帝国やフランス、スペイン、イギリス、オランダなど、 多様な地域と共同体が並存した「複合国家」の特質を詳しく解説。
人や物、情報のグローバルな移動、宗教対立、経済の発展、戦争と国際条約、 産業革命や啓蒙思想まで、近世ヨー ロッパの複雑でダイナミックな変化を描き出します。 伝統的な国民国家史観を相対化し、 現代にもつながる地域の多様性や国家のあり方を問いかける一冊です。
目次
ヨーロッパ近世の二つの顔―主権国家と複合国家 第1部 ヨーロッパ近世の構成要素 宗教と複合国家 経済と地域社会 ほか 第2部 ヨーロッパ大陸の複合君主政国家 神聖ローマ帝国と地域―複合国家としての帝国 スペインの国家と地域―カスティーリャとアラゴン ほか 第3部 オランダとイギリスの複合国家 オランダの国家と地域―ネーデルラントの南部と北部 一六世紀イギリスの複合国家と地域―イングランドとウェールズ ほか 第4部 複合国家の変質と存続 宗教的亡命者と複合国家の思想 商業・貿易とイギリス産業革命 ほか 比較と展望のヨーロッパ近世史
15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史
中世ヨーロッパ文明の多彩な側面を15のテーマに分けて解説する歴史入門書です。
キリスト教の形成からローマ・カトリック教会の発展、 封建制度や戦争技術、農業や都市生活、衣服や食文化、 さらには書物や美術、音楽の発展まで幅広く扱います。
従来の時代順や国別ではなく、政治・経済・社会・文化を横断的に捉えることで、 当時の人々の生活や思想が具体的に理解できる構成。 大学の教科書にも適し、中世ヨーロッパの文明形成を多角的に学べる一冊です。
(読者の口コミより)・15のテーマに絞って中世ヨーロッパ世界を読み解いた小論集。 宗教、政治、日常生活、そして文化に至るまでを効率良く論じているので、 中世欧州社会の全貌をこの一冊で学ぶ事が出来るであろう。
目次
1 キリスト教世界の成立 キリスト教化と西欧世界の形成 ローマ・カトリック教会の発展 ほか 2 統治の方法 戦争の技術と社会 貴族身分と封建制 ほか 3 農業生産と交易 西欧的農業の誕生 都市という環境 ほか 4 人々の生活 衣服とファッション 融合する食文化 ほか 5 文化と芸術 知の復興と書物の変容 見えないものへのまなざしと美術 ほか
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