枕草子のおすすめ本8選(2026年)
「春はあけぼの」で始まる名文で知られる「枕草子」。 清少納言の鋭い観察眼と洗練された文体は、 千年以上の時を超えて私たちの心を魅了し続けています。
平安時代の宮廷生活、当時の人々の感性、 そして清少納言自身の人生観までを映し出す奥深い作品です。
ここでは枕草子に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
新訂 枕草子 上 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
角川ソフィア文庫の枕草子で、上下巻の2巻に分かれています。 河添房江氏と津島知明氏の監修のもと、 最新の研究成果を反映し、原文と現代語訳を対比しながら解説。 脚注や補注も充実しており、 『源氏物語』との関連にも触れた鑑賞も加わり、深い理解を促進します。
上巻では「春はあけぼの」で始まる有名な一段から一三八段までを収録し、 平安時代の宮廷生活や自然描写、人間関係の機微を描き出しています。
(読者の口コミより)・補注あり現代語訳ありと充実した内容です。価格が少し高めですがその価値ありと思います。
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春はあけぼの ころは 正月一日は 同じことなれども 思はむ子を 大進生昌が家に 上にさぶらふ御猫は 正月一日、三月三日は よろこび奏するこそ 今内裏の東をば 山は 市は 峰は 原は 淵は 海は 陵は 渡は たちは 家は〔ほか〕
新訂 枕草子 下 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
角川ソフィア文庫『新訂 枕草子』の下巻です。
白楽天の漢詩になぞらえ、定子氏の問いに御簾を上げて応じた有名な場面をはじめ、 王朝社会の教養や人間関係、遊び心が細やかに記録されています。
本巻には一三九段から跋文までの原文、注釈、現代語訳に加え、 作品誕生の背景や作者像の解説、本文校訂表、系図・内裏図、人物索引も収録。 最新研究を反映した、信頼性の高い内容です。
(読者の口コミより)・「香炉峰の雪」や「宮にはじめてまゐりたるころ」などの有名シーンはこの下巻に収録。「蚊のまつ毛が落ちる音をも聞きつけてしまう、耳のいい大蔵卿」など、相変わらずナゴン節全開です
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正月十余日のほど 清げなるをのこの 碁をやむごとなき人の おそろしげなるもの 清しと見ゆるもの いやしげなるもの 胸つぶるるもの うつくしきもの 人映へするもの 名おそろしきもの 見るにことなることなきものの むつかしげなるもの えせ者の所得るをり 苦しげなるもの うらやましげなるもの とくゆかしきもの 心もとなきもの 故殿の御服のころ 昔おぼえて不用なるもの たのもしげなきもの〔ほか〕
枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川文庫ソフィア 95 ビギナーズ・クラシックス)
角川文庫ソフィア ビギナーズ・クラシックスの「枕草子」です。 平安時代の宮廷生活を鮮やかに描いた清少納言氏の随筆集を、 現代人にも親しみやすい形で提供しています。
古文と現代語訳が併記され、全文にふりがなが付いているため、 古典初心者でも楽しく読むことができます。 「春は、あけぼの」で始まる有名な章段をはじめ、 四季の美しさや宮廷での出来事など、 多彩な話題を収録。 装束や有職に関する図版も豊富で、平安時代の文化をより深く理解するのに役立ちます。
(読者の口コミより)・高校古典を思い出します。当時は得点を稼ぐためにひたすら記憶しましたが、いま改めて読んでみると中身の深さに驚きました。
・訳文と寸評でわかりやすく工夫されているが、全文ではない点に注意
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王朝の四季絵巻をひもとけば(春は、曙‐一) 春を迎える喜び(ころは、正月‐二) 小正月(ころは、正月‐二) 大進生昌をやりこめる(大進生昌が家に‐五) 中宮様のまわりはいつも春爛漫(清涼殿の丑寅の隅の‐二〇) 女性の教養は一に習字、二に楽器、三に和歌(清涼殿の丑寅の隅‐二〇) 女も世の中を知ろう(生ひ先なく‐二一) 期待はずれでしらけてしまう(すさまじきもの‐二二) 春の人事のゆくえ(すさまじきもの‐二二) 癪にさわってにくたらしいもの(にくきもの‐二五)〔ほか〕
眠れないほど面白い『枕草子』: みやびな宮廷生活と驚くべき「闇」 (王様文庫)
岡本梨奈氏が平安時代の名作を現代の視点で解説した一冊です。 清少納言と中宮定子の出会いから始まり、 宮廷生活の裏側や貴族たちの個性豊かなエピソードを、 まるでガールズトークのように軽快に紹介しています。
「春はあけぼの」の段の隠された工夫や、 「法師は絶対、イケメンがいい!」といった意外な美意識まで、多彩な魅力を楽しく解説。 千年前の女性が「言葉」と「教養」を武器に生きた姿を、現代に重ね合わせて描いています。
(読者の口コミより)・学生向きのラフな文体です。 古典に親しむには良いと思う。 所々で著者が自分の話を盛り込むのが、清少納言に通じるような印象。
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序章 一・春はあけぼの―「暗記させられた!」であろうこの段には、実は工夫がたくさん! 第1章 『枕草子』に隠された秘密とは?―定子との「きらめく宮中生活」 一七七・宮にはじめて参りたるころ1―清少納言28歳、定子17歳。初々しい出会いの頃 一七七・宮にはじめて参りたるころ2―定子の兄・伊周登場!キラキラオーラがまぶしい兄妹 ほか 第2章 平安時代のリアルな日常―「個性溢れる魅力的な貴族たち」とのエピソード 八〇・里にまかでたるに―離婚の理由は性格の不一致?超鈍感な元夫・則光 二五七・大蔵卿ばかり耳とき人はなし―「そんなバカな!」というくらい耳がよい人の話 ほか 第3章 毒舌?言いたい放題?―エッセイスト・清少納言の本領発揮「ものづくし」 二三・すさまじきもの―現代だとクレーム殺到間違いなし! 二五・人にあなづらるるもの―「嫌われる勇気」を持ちなさい! ほか 第4章 感性が光る文章を味わう!―清少納言の「美意識」と「心意気」 二・ころは―「どないやねん!」 三一・説教の講師は―「法師は絶対、イケメンがいい!」 ほか
新編 本日もいとをかし!! 枕草子
古典『枕草子』を現代的な視点で楽しむコミックエッセイです。 人気イラストレーター小迎裕美子氏が、 清少納言の鋭い観察眼と率直な感性を生き生きと描き出しています。
「にくらしいこと」や「胸がドキドキすること」など、 現代人にも共感できる内容が満載で、 恋愛や人間関係の機微が巧みに表現されています。
中宮定子との思い出やイケメン貴族とのロマンスも描かれ、 原文も収録されているため、古典学習にも役立つ一冊です。
(読者の口コミより)・学生時代に古文が苦手だった人も、くだけた現代語訳で楽しく読める。 イラストがまた愉快で、清少納言てきっとこんなキャラクターだったん だろうなと思わせてくれる。
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ナゴンにまつわるエトセトラ ドキドキする日々 にくらしい日々 私のすきな日々 失敗する日々 ロマンスな日々 センチメンタルな日々 にくらしい日々パート2 すばらしい日々 中宮・定子のいばら道 ナゴンのいばら道 毒舌な日々 ナゴンにまつわるエトセトラパート2 巻末おまけコムカイ的ワタシノソウシ ナゴンのプレイバックメモリ 定子さまと私1~3 赤間先生のよくわかる枕草子講座1~6 『枕草子』原文
枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い (朝日選書)
山本淳子氏が『枕草子』の新たな解釈を提示する書籍です。 清少納言の執筆意図を中宮定子への思いに見出し、 作品の真の目的を探ります。
冒頭の「春はあけぼの」に込められた秘められた思いや、 藤原道長の権勢下でなぜ『枕草子』が生き延びたのかを考察。
清少納言の戦略的な執筆姿勢や、 平安社会での作品の位置づけを新たな視点から解き明かします。 従来の『枕草子』観を覆す一冊です。
(読者の口コミより)・ネタバレになるといけないので、ぜひ一読を。なぜ、清少納言が枕草子をこう書かねばならなかったのか、その答えが見つかります。
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清少納言の企て 春は、あけぼの 新風・定子との出会い 笛は 貴公子伊周 季節に寄せる思い 変転 女房という生き方 政変の中で 人生の真実〔ほか〕
枕草子 上 (河出文庫 さ 52-1)
酒井順子氏の現代語訳による『枕草子 上』は、 平安中期に清少納言が宮中での日常や思いを綴った日本古典随筆を、 軽やかで親しみやすい表現で味わえる一冊です。
「春は曙」で始まる名高い冒頭から、四季の移ろい、宮廷行事、人々の様子までを描写。 ときに知識や美意識を誇り、ときに好き嫌いを率直に吐露する筆致は、 現代のSNS的な鋭さやユーモアを感じさせます。
酒井氏の翻訳は古典の知識がなくても自然に読み進められ、 清少納言の才気と洒脱さを現代に甦らせています。 全2巻で、上巻では第一段から第142段までを収録。
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春は、夜明けが好き。 季節は、正月、三月… 正月一日は、特別。 三月三日のお節供は… 四月の賀茂祭の頃は… 同じ言葉であっても… 愛する子供を僧にした親というのは… 中宮職の三等官である大進の平生昌の家に… 帝のお側にお仕えする“御猫”は… 正月一日、三月三日は… 任官の御礼を帝に申し上げる姿は… 仮の内裏である一条院の東を… 山は小倉山、鹿背山、三笠山。 市は辰の市。 峰はゆづるはの峰。 原は瓶の原、朝の原、園原。 淵は賢淵は…〔ほか〕
NHK「100分de名著」ブックス 清少納言 枕草子
『枕草子』を現代の視点から解説した一冊です。 山口仲美氏が、清少納言の鋭い観察眼と独自の表現力に焦点を当て、 作品の魅力を分かりやすく解説しています。
「春はあけぼの」で知られる斬新な季節描写や、 当時の宮廷生活、男女間のエチケットなどを通じて、 約1000年前に書かれたエッセイの普遍的な魅力に迫ります。 さらに、紫式部や和泉式部との比較を通じて、 平安文学における清少納言の位置づけも探っています。
(読者の口コミより)・春はあけぼの…の一節を諳んじられる方は多くおられると思います。大河ドラマ「光る君へ」で久しぶりに枕草子に触れられた方も多いのでは?改めて学びたい時に最適な一冊だと思います。
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はじめに 描写力抜群のマナー集 第1章 鮮烈な情景描写 第2章 魅力的な男とは?女とは? 第3章 マナーのない人、ある人 第4章 エッセイストの条件 ブックス特別章 女の才能、花開く―清少納言と紫式部と和泉式部
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