生物学を楽しむためのおすすめ本8選(2025年)

目の前に広がる自然の風景。 その裏側では、数えきれないほどの生物たちが、驚くほど巧妙で美しいしくみを駆使しながら、 静かに、力強く生きています。 生物学はそんな日常の何気ない光景に潜む“生命の知恵”を解き明かし、 世界の見え方をまるで別物に変えてくれる学問です。

ここでは生物学に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。

生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ
福岡 伸一(著)
発売日: 2007-05-18

第1回新書大賞受賞(2008年)。 分子生物学者・福岡伸一氏が「生命とは何か」という根源的な問いに挑み、 その答えを“動的平衡”という独自の視点から描き出す科学ノンフィクションです。

DNA研究の歴史を彩る科学者たちの発見や、 シャルガフ氏の法則、細胞膜のダイナミックなふるまい、 タンパク質同士が交わす一瞬の相互作用など、 生命を支える精妙な仕組みを物語のように辿ります。 分子が絶えず入れ替わりながら秩序を保つ生命の姿を平易に示し、 読むほどに世界の見え方が変わる一冊です。

(読者の口コミより)

・大学生には一度は読んでほしい。 これ以上に面白いバイオエッセイを私は知らない

・科学をこんなに面白く書ける学者がいるとは!

目次

ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク
アンサング・ヒーロー
フォー・レター・ワード
シャルガフのパズル
サーファー・ゲッツ・ノーベルプライズ
ダークサイド・オブ・DNA
チャンスは、準備された心に降り立つ
原子が秩序を生み出すとき
動的平衡とは何か
タンパク質のかすかな口づけ
内部の内部は外部である
細胞膜のダイナミズム
膜にかたちを与えるもの
数・タイミング・ノックアウト
時間という名の解けない折り紙

カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス 2163)

カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス 2163)
D・サダヴァ(著), 石崎 泰樹(監修), 中村 千春(監修), 小松 佳代子(翻訳), 石崎 泰樹...
発売日: 2021-02-18
MITやハーバード大学など一流大学で使われる生物学教材『LIFE』をもとに、 細胞生物学の要点を精選して紹介した書籍です。 生命を形づくる低分子の働きから、タンパク質や脂質など主要分子の役割、 細胞膜のしくみ、さらに細胞同士がどのように情報を伝えあい多細胞性を実現しているのかまで、 豊富なカラー図解で具体的に解説しています。 高校生から専門を学ぶ大学生、最新のバイオ技術に関心をもつ社会人まで、 生命科学の全体像を体系的に理解したい読者におすすめの一冊です。
(読者の口コミより)

・改めて生物学を学びたく購入しました。 結果正解でした。 カラーで美しく、読み物としても面白いです。 生物学を1から学びたい大人の方に非常におすすめです!

第1章 生命を学ぶ
第2章 生命を作る低分子とその化学
第3章 タンパク質、糖質、脂質
第4章 核酸と生命の起源
第5章 細胞:生命の機能単位
第6章 細胞膜
第7章 細胞の情報伝達と多細胞性

生物はなぜ死ぬのか (講談社現代新書 2615)

生物はなぜ死ぬのか (講談社現代新書 2615)
小林 武彦(著)
発売日: 2021-04-14

「生物はなぜ死ぬのか」という根源的な問いに迫る、 生と死の仕組みを解き明かす一冊です。

恐竜絶滅が哺乳類の繁栄を導いた歴史や、 DNAとRNAの役割分担、 さらにはベニクラゲの若返り現象やハダカデバネズミの長寿と抗がん性など、 多彩な題材を通して“死”が進化の産物であることを示します。

また、老化細胞が放つ有害物質や、食事量と寿命の関係、 若返り薬の可能性にも言及。有限の命をもつ意義を科学的に考えさせてくれる、 死生観が変わる生物学入門です。

(読者の口コミより)

・理科系の人が書いた“人間の死”の本。 情緒に流されず、細胞レベルからの死。死んで新しい人に席を譲るのは人間の進歩の為と考えれば、死ぬことに恐れはなくなる。

目次

第1章 そもそも生物はなぜ誕生したのか
 天文学者になればよかった
 「この世の始まり」を見る方法 ほか

第2章 そもそも生物はなぜ絶滅するのか
 「変化と選択」
 DNAとRNA、似たもの同士が存在する理由 ほか

第3章 そもそも生物はどのように死ぬのか
 食べられて死ぬという死に方
 食べられないように進化した生き物 ほか

第4章 そもそもヒトはどのように死ぬのか
 2500年前まではヒトの寿命は15歳だった
 ヒトの最大寿命は115歳!? ほか

第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか
 死はヒトだけの感覚
 多様性のために死ぬということ ほか

若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし

若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし
更科 功(著)
発売日: 2019-11-28

生物学者・更科功氏が「生命とは何か」を多角的に語りかける生物学入門書です。

レオナルド・ダ・ヴィンチの着想に触れつつ、 生物を包む細胞膜の役割、生き物の流動的な体のしくみ、 複製が生まれる仕組みなど基礎を解説しています。

植物が動く理由や光合成の巧妙さ、人類の歩き方の弱点、 がんや花粉症が起こる生物学的背景、 そしてiPS細胞の意義まで幅広く紹介。 豊富な図解とともに、最新の知見をやさしくユーモラスに学べる一冊です。

(読者の口コミより)

・学生時代に読みたかった。 もっと生物が好きになり、今とは違う道を歩んでいたかもしれない。

目次

レオナルド・ダ・ヴィンチの生きている地球
イカの足は10本か?
生物を包むもの
生物は流れている
生物のシンギュラリティ
生物か無生物か
さまざまな生物
動く植物
植物は光を求めて高くなる
動物には前と後ろがある
大きな欠点のある人類の歩き方
人類は平和な生物
減少する生物多様性
進化と進歩
遺伝のしくみ
花粉症はなぜ起きる
がんは進化する
一気飲みしてはいけない
不老不死とiPS細胞

大人のための生物学の教科書 最新の知識を本質的に理解する (ブルーバックス)

大人のための生物学の教科書 最新の知識を本質的に理解する (ブルーバックス)
石川 香(著), 岩瀬 哲(著), 相馬 融(著)
発売日: 2023-09-21

生物学を基礎から最新トピックまで一気に理解できるようまとめた“大人のための教科書”です。

細胞やタンパク質、DNAといった分子レベルのしくみから、 遺伝と発生、血液や肝臓・腎臓、脳などの働きまで幅広く解説。 生態系の成り立ちや進化の歴史といった大きなスケールの生物学にも踏み込みます。

PCR法やmRNAワクチンなどニュースで耳にする話題が“なぜそうなるのか”と腹落ちする構成で、 16のコラムも加わり、学び直しにも最適な一冊です。

(読者の口コミより)

・読み始めたら、先生の話術、論理力に惹きつけられます

・生物学に関して、幅広い知識の確認ができる。ただ、大人が読むには字が小さくメガネが必須。

目次

第1章 細胞から分子レベルの生物学
細胞と生体膜-生命の基本単位/タンパク質と酵素-生命活動の実働部隊/DNA-生命活動の黒幕/光合成と窒素同化-物質循環とエネルギー循環 など

第2章 個体の継承と形成に関する生物学
遺伝と減数分裂-縦続保存を種族保存を支える原理/発生-生命最大の神秘/バイオテクノロジーの光と影 など

第3章 個体の維持に関する生物学
血液を知る-生きていることの驚異/肝腎なはなし-24時間はたらくタフな臓器/脳-最後のフロンティア など

第4章 生物の集団レベルの生物学
生物界をマクロな視点で見る/森と海を守るために-豊かな生態系を楽しむ など

第5章 生物界の時間的・空間的な広がりを考える生物学
生物分類-博物学はやはり不滅/進化-あらゆるところに見ることができる生物の歴史

別冊 学びなおし中学・高校の生物 最新版 (Newton別冊)

別冊 学びなおし中学・高校の生物 最新版 (Newton別冊)
ニュートンプレス(その他)
発売日: 2025-07-14

ニュートンプレスが中学〜高校で学ぶ生物学の重要テーマを一冊にまとめ、 最新情報とともに整理した学び直し用の解説書です。

進化の仕組みや系統分類、カンブリア爆発や大絶滅といった地球史的トピックから、 細胞の構造、ミトコンドリアやゴルジ体などの働き、 光合成・呼吸といった代謝の基礎まで、豊富な図解で説明しています。

DNAやゲノム編集、性決定の仕組み、免疫やアレルギー、 腸内細菌の役割、生態系の構造や多様性の危機など現代的テーマも網羅。 生命を理解するための必修項目を体系的に学べます。

目次

1 進化と系統
2 生物の体をつくる細胞とは
3 遺伝子の謎
4 生殖と性のしくみ
5 生物の体のしくみ
6 生態系と生物多様性

基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第5版

基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第5版
和田 勝(著)
発売日: 2025-11-20

生物学と細胞生物学の定番教科書の第5版。 大学や専門学校で初めて学ぶ人向けにの一冊です。

生物学の歴史から細胞の構造や機能、発生・免疫・神経系、 さらには生物の進化と多様性まで、 基礎から最新の知見まで幅広くカバーしています。

今回の改訂ではエピジェネティクスや生物時計の解説が新たに加わり、 細胞小器官や筋細胞の顕微鏡写真も掲載。 ATPによるエネルギー代謝、DNAからタンパク質への転写、 細胞間の情報伝達や分裂・分化、免疫や老化、進化と生物多様性まで、 理解を深めるための章末問題や手を動かす演習も充実しています。

目次

1章 生物学の基本
2章 細胞のプロフィール
3章 何が細胞の形や機能を決めているか
4章 細胞が生きて活動していくために
5章 タンパク質が細胞のさまざまな活動を担う
6章 多細胞生物への道①(細胞間の情報交換)
7章 多細胞生物への道②(細胞の数を増やす)
8章 多細胞生物への道③(個体の数を増やす・発生と分化)
9章 個体を守る免疫のシステム
10章 生きること,死ぬこと(細胞の再生と死,個体の死)
11章 個体としてのまとまり(外部環境を認識し,内部環境を調節する)
12章 生物の進化と多様性

これからの時代を生き抜くための生物学入門

これからの時代を生き抜くための生物学入門
五箇 公一(著)
発売日: 2020-09-01

黒ずくめの生物学者として話題の五箇公一氏が、 コロナ以後の世界を生き抜くために“人生に効く生物学”を語る書籍です。

性の進化や雌雄同体、DNAのミスが生む多様性、 オス同士の争いなど生物の本質に迫る一方、 人間社会の草食化や少子化、 利他的行動といった現代的テーマも生物学の視点で読み解きます。

遺伝子検査やiPS細胞、外来種問題、パンデミックの仕組みなど最新トピックも紹介。 危険生物研究で知られる著者のユーモアと経験が光る生物学講義です。

(読者の口コミより)

・人類を含め生物は、なぜチャレンジングなのか、なぜ新規なことに興味を持つのはなぜか、長年の心理学的問題を解明しています。そこがすばらしい。 わずかな資源しかないのに、なぜ細胞分裂のように増殖するのか、よーくわかる一冊です。

目次

第1章 性のしくみ
第2章 生物学からみる人間社会
第3章 遺伝
第4章 遺伝子優生論
第5章 生物の多様性
第6章 生物学と未来
第7章 私と生物学


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