沖縄戦争を理解するきっかけに、おすすめ本7冊(2026年)

太平洋戦争末期、日本本土への侵攻を阻止するために行われた沖縄戦争。 その戦禍は日本戦史においても特異な位置を占めます。 ですが、その実相は未だ十分に知られていないのが現状です。

沖縄戦争とはどのような戦争だったのか? 知るきっかけとして、沖縄戦争について書かれたおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。

沖縄決戦 - 高級参謀の手記 (中公文庫 や 59-1)

沖縄決戦 - 高級参謀の手記 (中公文庫 や 59-1)
八原 博通(著)
発売日: 2015-05-23

太平洋戦争時に日本で唯一地上戦が展開された沖縄戦の全貌を描いた書籍であり、 何故か長い間復刊されなかった隠れた名著が四十三年ぶりに復刊しました。

著者の八原博通氏は、 十八万の米上陸部隊を迎え撃ち潰滅した第三十二軍司令部唯一生き残った人です。

戦没者は軍人・民間人合わせて約20万人、 沖縄戦の全貌を知る上で貴重な資料となっています。

目次

第1章 作戦準備(第三十二軍の誕生;創立初期の軍司令部 ほか)
第2章 決勝作戦(桜の花の咲くころ;艦砲射撃の威力 ほか)
第3章 戦略持久戦(攻勢中止;針の穴から天を覗く ほか)
第4章 脱出(摩文仁洞窟からの脱出;具志頭洞窟 ほか)
付録 第三十二軍戦闘序列および指揮下部隊一覧表他

『戦争が生んだ町』~宮崎市波島“沖縄・奄美”集落の80年 (みやざき文庫)

『戦争が生んだ町』~宮崎市波島“沖縄・奄美”集落の80年 (みやざき文庫)
土橋大記(著)
発売日: 2025-08-05

宮崎市波島に暮らす人々の80年の歩みを辿る地域史です。 沖縄戦前夜、故郷を離れて宮崎に疎開した人々が、 敗戦後も帰ることなく生活を築き、 酒造りや養豚などの産業を立ち上げながら町を発展させてきた過程を、 豊富な証言と資料から描きます。

「沖縄部落」「リトル沖縄」と呼ばれた街並み、文化の融合、 偏見や困難を乗り越えた姿、そして現代につながる絆と平和への思いが、 戦争が生み落とした町の運命と人間のたくましさを記録しています。

目次

まえがき
[第1章] 戦争が生んだ町
[第2章] 生活を支えた酒造り
[第3章] 新たな産業づくりと町の成立
[第4章]〝東大島〟がつないだ沖縄と宮崎
[第5章] 〝東大島〟から波島へ
[第6章] 融合がつむぐ新たなかたち
[終章]「平和」をつなぐ
空中写真でみる波島の町の変遷  【関連年表】  【参考文献】

沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか (集英社新書)

沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか (集英社新書)
林 博史(著)
発売日: 2025-04-17

1945年に沖縄で起きた激しい地上戦の実態と、その背景に迫る一冊です。

県民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦を、膨大な史料と最新の知見をもとに解説。 住民が戦場に巻き込まれた経緯や、 各地域・島々での戦闘の特徴、戦後の米軍支配と現在も続く基地問題まで、 具体的な事例を交えて描き出します。

近年進む自衛隊基地の強化やミサイル配備など、現代日本が直面する安全保障の課題にも言及。 80年前の悲劇から何を学び、未来にどう活かすべきかを考えさせてくれる、 沖縄戦史の決定版です。

目次

序 なぜ今、沖縄戦か
第一章 沖縄戦への道
 沖縄の近代―同化・差別と反発
 中国やアジア太平洋への侵略戦争と沖縄
 なぜ沖縄が戦場になったのか

第二章 戦争・戦場に動員されていく人々
 沖縄の戦時体制
 戦場動員態勢へ
 疎開―根こそぎ動員と表裏一体の政策
 軍と県による戦場動員

第三章 沖縄戦の展開と地域・島々の特徴
 米軍最初の上陸地―慶良間列島
 米軍の沖縄本島上陸 一九四五年四月 ほか

第四章 戦場のなかの人々
 日本兵たち
 日本軍による住民に対する残虐行為 ほか

第五章 沖縄戦の帰結とその後も続く軍事支配
 どれほどの人たちが亡くなったのか
 どうすれば犠牲をなくせたのか、減らせたのか ほか


沖縄戦記 鉄の暴風 (ちくま学芸文庫 オ-41-1)

沖縄戦記 鉄の暴風 (ちくま学芸文庫 オ-41-1)
沖縄タイムス社(編集)
発売日: 2024-06-10

現代史第一級の史料の文庫版。 第二次世界大戦末期の沖縄戦を克明に記録した貴重な史料です。

1945年3月から3カ月間続いた激しい戦闘で20万人もの命が失われた惨状を、 従軍記者たちが自らの体験と生存者の証言をもとに綴っています。 艦砲射撃や空爆、民間人への自決強制など、 壮絶な戦場の実態が詳細に描かれています。 現代史における重要な記録として評価されています。

目次

第1章 嵐の前夜
第2章 悲劇の離島
第3章 中・南部戦線
第4章 姫百合之塔
第5章 死の彷徨
第6章 北山の悲風
第7章 住民の手記―板良敷朝基記

沖縄戦を知る事典

沖縄戦を知る事典
忍, 吉浜(編集), 博史, 林(編集), 由紀, 吉川(編集)
発売日: 2019-06-01

沖縄戦の全体像を67項目に整理して解説した「読む事典」です。

戦争体験を記録したり語り継いだりしている非体験世代の28人が、 戦闘経過や住民被害の様相、防衛隊、集団自決の実態などを、 写真や証言も交えて明らかにしています

本書は沖縄戦の歴史を知るための貴重な資料であると共に、 平和学習にも最適な一冊です。

目次

1 どうして今、沖縄戦なのか
 今、なぜ沖縄戦を学ぶのか
 沖縄戦と今日の基地問題 ほか

2 沖縄戦とはどのようなものだったのか
 どうして沖縄が戦場になったのか
 戦時下の沖縄の人々 ほか

3 沖縄戦の諸相
 疎開と引き揚げ
 沈められた船 ほか

4 人々の沖縄戦体験
 家族にとっての沖縄戦
 防衛隊 ほか

5 沖縄戦が残したもの
 奪われた故郷
 戦没者の追悼と援護法 ほか

私の沖縄戦記: 前田高地・六十年目の証言

私の沖縄戦記: 前田高地・六十年目の証言
外間 守善(著)
発売日: 2006-06-01

沖縄学の第一人者である外間守善氏による、 次世代の人達にむけて初めて語り明かす戦争体験記です。

沖縄で初年兵として従軍した著者が、激戦で知られる前田高地の戦闘をはじめ、 戦後の捕虜生活についても語っています。

前田高地での戦いを実際に戦った人々の視点で残されている貴重な記録であり、 「沖縄戦」を知る上で重要な資料の1つになる一冊です。

目次

第1部 沖縄戦序曲
 沖縄戦序曲
 学童疎開船對馬丸の悲劇
 十・十空襲 ほか

第2部 米軍上陸から敗戦まで
 本島上陸
 第三十二軍の作戦計画と前田高地
 出動命令 ほか

第3部 捕虜収容所にて
 屋嘉捕虜収容所
 知花米軍病院
 復興の兆し―沖縄諮詢会
 沖縄文教学校
 おわりに

沖縄戦記 証言編

沖縄戦 二十四歳の大隊長: 陸軍大尉 伊東孝一の戦い (WW SELECTION)

沖縄戦 二十四歳の大隊長: 陸軍大尉 伊東孝一の戦い (WW SELECTION)
笹幸恵(著)
発売日: 2015-04-28

笹幸恵氏によるロング・インタビューと手記をもとに描いた本格的ノンフィクションです。

太平洋戦争中、米軍陣地を突破して目標に到達できた唯一の部隊「歩兵第三十二聯隊第一大隊」を 指揮した若き野戦指揮官、伊東孝一大尉の戦いを描いています。

幼いころから軍人を志した伊東孝一大尉がどのような判断を下し、 いかにして部隊を率いて任務を全うしたのかを描き、 彼が発揮した極限のリーダーシップを解説しています。

目次

第1章 若き戦術家
第2章 沖縄へ
第3章 米軍上陸
第4章 前線へ
第5章 総攻撃
第6章 首里撤退
第7章 最後の戦い

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