太平記のおすすめ本8選(2025年)
激動の十四世紀、列島を揺るがした五十年の戦乱。 その渦中で生きた人々の葛藤や決断を、 圧倒的なスケールで描き出す「太平記」。
時代を超えて読み継がれる理由は、単なる史実の羅列ではなく、 登場人物たちの生きざまや人間ドラマにあります。
ここでは太平記に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
口訳 太平記 ラブ&ピース
町田康氏が日本最大の軍記物語『太平記』 を独自の語り口で現代に蘇らせた歴史エンターテインメントです。
鎌倉時代末期、北条高時に挑んだ後醍醐天皇の謀反失敗から物語が動き出し、 窮地に立つ帝の前に天才戦略家・楠木正成氏が登場。 利権争いが渦巻く混乱の世で、智略と裏切り、 欲と愚かさが入り乱れる人間ドラマが展開します。
重厚な史実を、軽快な会話やユーモアを交えて語り直すことで、 歴史の生々しさと人間くささが鮮やかに立ち上がる一冊です。
(読者の口コミより)・町田 康は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。二年前に読んだ「古事記」に続く第二弾、古今東西、権力者は常に利権&権力争いに明け暮れています。著者が口訳すると、そんな争いも餓鬼の喧嘩です(笑)
太平記(上) (光文社古典新訳文庫 K-Aン 3-1)
光文社古典新訳文庫の「太平記」上巻です。
鎌倉幕府の滅亡、後醍醐天皇による建武の新政、 足利尊氏・直義兄弟の台頭、南北朝の分裂といった約50年にわたる激動を、 90のエピソードに厳選して収録。
各部には概要や人物相関図が付され、 複雑な時代背景や登場人物の関係が整理されています。 後醍醐天皇、新田義貞、楠木正成、高師直氏らが織りなす波乱の歴史が、 臨場感豊かに描かれています。
(読者の口コミより)・非常に読みやすく工夫された良書だと思います。 「貢物」とすべきところを「プレゼント」、 「諸将」とすべきところを「メンバー」とするなど、 古典を読みつけない人(中高生)にも分かり易くなるように配慮されているのですが、 語感の点で引っ掛かるところも散見されます。
目次
第1部 後醍醐天皇が武臣を滅ぼす計画を立てられたこと 土岐十郎と多治見四郎と謀叛について―および無礼講について 謀叛計画の発覚 二条為明卿の和歌について 阿新殿のこと ほか 第2部 公家が天下を統一して行った政治 千種忠顕について 文観僧正について 広有が怪鳥を射殺したこと 兵部卿護良親王が流罪にされたこと ほか
太平記 全6巻: 美装ケースセット (岩波文庫)
岩波文庫の「太平記」全6巻セットです。 まとめて購入したい方はこちらがおすすめです。 注意点として、脚注はありますが現代語訳はありません。
鎌倉幕府の滅亡から始まり、後醍醐天皇の新政権、足利尊氏の台頭、南北朝の分裂、 そして室町幕府の成立といった激動の歴史を、 楠正成や新田義貞ら武将たちの活躍とともに描写。 最終巻では、細川頼之が管領として若き将軍足利義満を支え、 乱世が平和な時代へと移り変わる過程が描かれます。
原典「西源院本」に基づく校注も加えられ、歴史と文学の両面から楽しめる全六巻セットです。
太平記(下) (光文社古典新訳文庫 K-Aン 3-2)
光文社古典新訳文庫の「太平記」下巻です。
後醍醐天皇が吉野で南朝を開き、幕府が優位を築く一方、 高師直らの専横や武士たちの権力争いが激化。 やがて観応の擾乱が勃発し、足利尊氏・直義兄弟も没します。
最終的に足利政権が覇権を確立し、約60年にわたる争いの結末が描かれます。 物語の随所に、花一揆や佐々木道誉の活躍など、 個性的なエピソードも多数収録。巻末には、 時代背景や登場人物を整理した解説や年表も付いています。
太平記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫 A 3-7 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)
角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックスシリーズの「太平記」です。
後醍醐天皇が即位し、鎌倉幕府の討幕を目指すところから物語は始まります。 新田義貞や足利尊氏、楠木正成など、個性豊かな武将たちが登場し、 幕府の滅亡、建武の新政、南北朝の分裂、足利家の内紛、 そして細川頼之の管領就任まで、歴史の大きなうねりをわかりやすく紹介。
複雑な時代背景や人物関係も丁寧に解説されており、 日本史に興味を持つ初心者にも最適な一冊です。
(読者の口コミより)・原文の紹介は一部のみ。全体は現代語訳を通じて読み込む本。読みやすくすぐに読める。 もっとシンプルな軍記物だと思っていたが、君主のあり方にも触れていたり、 足利尊氏、楠木正成、新田義貞の最期など習ったけ?という記憶を整理するのに役立った。
目次
後醍醐天皇の討幕計画が内通により発覚、信頼する臣下を失った。 天皇は幕府の過酷な処置に危機を感じて出京し、笠置城に移った。 天皇は夢告により忠臣楠木正成を得たが、笠置落城、拘禁された。 天皇は妻子・近臣に惜別し、児島高徳に励まされ、隠岐に移った。 大塔宮は危難を脱し、奈良・熊野・十津川を経て吉野に築城した。 楠木正成は後醍醐天皇の政権回復を確信して、赤坂城を撤退した。 後醍醐天皇は正成の善戦に機を得て隠岐を脱出、船上山に移った。 天皇方と幕府方は一進一退の攻防を繰り返し、京は戦場と化した。 源氏の棟梁足利高氏が討幕に転じ、平氏の幕府方は劣勢に傾いた。 新田義貞が鎌倉の攻略に成功して、北条氏の幕府政権は崩壊した。〔ほか〕
太平記(一) (岩波文庫)
岩波文庫の「太平記」。全六冊の第一巻です。
北条一族の終焉、楠正成の知略と勇気で支えられた後醍醐天皇の政権、 足利尊氏の離反と室町幕府の成立など、数十年にわたる日本列島の激しい争乱が記されています。
現存する最古の「西源院本」を基に、初めて校注を加えた点も特徴です。 後醍醐天皇の倒幕計画や、武士たちの複雑な人間模様が生き生きと描かれ、 歴史の転換点を具体的なエピソードを通して知ることができます。
(読者の口コミより)・ルビもちゃんと振ってあって、行間も適度に空いている。 図や注釈が適宜で、よく、助けられる。
目次
後醍醐天皇武臣を亡ぼすべき御企ての事 中宮御入内の事 皇子達の御事 関東調伏の法行はるる事 俊基資朝朝臣の事 土岐十郎と多治見四郎と謀叛の事、付無礼講の事 昌黎文集談義の事 謀叛露顕の事 土岐多治見討たるる事 俊基資朝召し取られ関東下向の事〔ほか〕
士道太平記 義貞の旗 (集英社文庫)
安部龍太郎氏が新田義貞の生涯を描いた歴史小説です。
鎌倉幕府の圧政に抗い、後醍醐天皇のために挙兵した義貞は、 大塔宮護良親王や楠木正成、足利尊氏らと共に幕府を打倒します。
しかし、天皇の新政は長く続かず、やがて足利氏が反旗を翻す中、 義貞は自らの「義」を貫いて再び戦いの渦中へ。 忠誠心と理想に生きた義貞の劇的な人生を、 南北朝動乱の時代背景とともに描き出します。
太平記の時代 日本の歴史11 (講談社学術文庫 1911 日本の歴史 11)
14世紀日本の激動と変革を多角的に描いた一冊です。 後醍醐天皇の即位や建武政権の成立、皇統の分裂、 足利尊氏の台頭といった政治的事件だけでなく、 武家の権力拡大や社会構造の変化にも焦点を当てています。 南北朝時代に生きた人々の姿や、王権復活を目指した後醍醐天皇、 室町幕府を築いた足利氏らの個性を通じて、 この時代の本質と社会の大きな転換点をわかりやすく解説しています(読者の口コミより)・その後の日本人の歴史認識に多大な影響を与えた『太平記』について、 序章では”歴史としての太平記”と題して、物語と歴史の関係について、 興味深い論考を重ねている。
目次
序章 「歴史」としての『太平記』 第1章 動乱前夜 第2章 帝王後醍醐 第3章 将軍足利尊氏 第4章 『太平記』の世界 第5章 社会統合の転換 第6章 北山殿源道義 終章 南朝の行方―物語の場としての歴史
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