量子もつれのおすすめ本7選(2026年)
量子もつれとは、離れた場所にある量子同士があたかもつながっているかのように、 一方の状態が変化するともう一方の状態も瞬時に変化する現象です。
この現象は古典物理学の常識を覆すものであり、 2022年ノーベル物理学賞は「量子もつれ」の研究の功績者3人に送られました。 量子もつれは量子コンピュータや量子通信などの多くの分野で応用が期待されています。
この記事では量子もつれについて解説した書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。 量子力学に興味がある方はもちろん、科学に興味がある方にもおすすめです。
宇宙は「もつれ」でできている〈新装改訂版〉 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか (ブルーバックス B 2308)
量子力学の核心にある「量子もつれ」を軸に、 20世紀物理学の激しい知的格闘を描いた科学ノンフィクションです。
アインシュタインが疑念を抱き続けたEPRパラドックスから、 ベルの不等式による決定的検証に至るまでの流れを、 論文や書簡、当時の議論をたどりながら再構成します。
ボーアやシュレーディンガーらが直観と論理の間で葛藤する姿を通して、 量子論が私たちの宇宙観をいかに変えたのかを具体的に解説。 量子力学100年の発展を一気に理解できる、600ページ超の読み応えのある一冊です。
(読者の口コミより)・量子もつれのスリリングな歴史的背景に魅了されました
・「量子もつれ」をめぐる 物理学者群像史劇
目次
第1部 侃々諤々―闘わされた議論 1909年~1935年 1909年9月~1913年6月 光の量子化 1913年11月 量子化された原子 ほか 第2部 研究と告発 1940年~1952年 1949年4月~6月10日 「ただ真実を」―プリンストン 1941年~1945年 オッペンハイマー狂騒曲―バークレイ ほか 第3部 発見 1952年~1979年 1952年 状況は変化する 1963年~1964年 「不可能性の証明」が証明したもの ほか 第4部 「もつれの時代」の到来 1981年~2005年 1987年 シュレーディンガー生誕100周年 1985年~1988年 3まで数える ほか
はじめまして量子力学: ふしぎがいっぱいミクロの世界
小学校高学年からの子供を対象にした量子力学の絵本ですが、 大人でも十分参考になる絵本です。
28個の項目があって、基本的に1つの項目が見開き2ページで解説されています。 量子力学に関するキーワードを一通り取り上げていて、 量子もつれについては21番目に出てきます。
「量子力学は難しくて全然わからない」という方や、 子供に読ませる本としておすすめです。
(読者の口コミより)・最初は軽く読み飛ばしましたが、他の量子力学の本を読んでから、また読んでみると、深い事が書かれている事に気づきました。
目次
アイザック・ニュートン 古典物理学でできること プランクの量子 光のなぞ マクスウェルと光の波 アインシュタインと光 光子 波?それとも粒子? ラザフォードが見つけた原子の構造 原子〔ほか〕
量子もつれとは何か―「不確定性原理」と複数の量子を扱う量子力学 (ブルーバックス)
アインシュタインをも悩ました現象「2つの量子は離れていてもつながっている」。 この現象を不確定性原理と量子光学の実験を通して解説している本です。
内容が高度なので、ある程度物理や量子力学の知識がある人でないと難しいと思います。
(読者の口コミより)・原理は難しいがわかりやすく書かれて助かる
・ノーベル物理学賞候補と言われていた古澤明先生の本。分かりやすく書いてますと前書きにはあるけれど、はっきり言って分かりにくかった(笑
目次
序章 量子力学とは 第1章 テクノロジーの進歩と量子化の必要性 第2章 振り子の量子化 第3章 光の量子化 第4章 レーザー光と量子ゆらぎ 第5章 量子エンタングルメント 第6章 量子光学を用いてEPRペアを生成するための準備 第7章 量子光学を用いてEPRペアを生成 第8章 量子光学を用いた量子エンタングルメント検証実験 第9章 単一光子状態の生成 第10章 量子テレポーテーション 第11章 多量子間エンタングルメントと量子エラーコレクション実験
単一光子と量子もつれ光子: 量子光学と量子光技術の基礎 (基本法則から読み解く物理学最前線 19)
光の量子的なふるまいとその応用技術を体系的に学べる入門書です。 光の粒子性と波動性という基本から出発し、調和振動子の量子力学、 光の量子化、そして単一光子や量子もつれ光子の発生原理までを解説しています。
光子の偏光状態が量子情報通信の基本単位 「量子ビット」としてどのように利用されるかや、 パラメトリック下方変換による光子対の生成、 Hong-Ou-Mandel効果といった最新の実験技術にも触れています。
目次
第1章 光子の舞台―光と量子の不思議な世界 第2章 電磁波としての光 第3章 調和振動子の量子力学 第4章 光の量子化 第5章 光の干渉と相関 第6章 単一光子の発生 第7章 光子対の発生 第8章 量子もつれ光子
量子テレポーテーションのゆくえ: 相対性理論から「情報」と「現実」の未来まで
2022年ノーベル物理学賞を受賞した三人の中の一人、 オーストリアのアントン・ツァイリンガー氏が書いた本です。
ウィーン大学1年生のアリスとボブが教授の指導のもとに、 量子もつれを始めとして様々な実験を追体験していくという内容で、 量子もつれの不思議な世界を数式を使わずに解説しています。
量子もつれの第一人者が書いた本を読んでみたい方におすすめの一冊です。
(読者の口コミより)・原著は2010年に出版されており,「最近の展開」の章の話題は古くなってしまている.しかし,ノーベル物理学賞受賞者が自ら進めてきた研究について一般向けに書いた本は貴重で,一読に値する.
目次
宇宙旅行 光というもの 牧羊犬とアインシュタインの光の粒子 アインシュタインとノーベル賞 対立 不確定性はいかにして確定したか 量子の不確定性―私たちにわからないだけなのか、それとも本当に不確定なのか テレポーテーションに対する量子的判決 量子もつれが助けてくれる 量子実験室のアリスとボブ 光の偏光―クォンティンガー教授の講義 アリスとボブが双子を発見し… ジョンによるアインシュタイン、ポドルスキー、ローゼン入門 局所的な隠れた変数に関するジョンの話 アリスとボブの実験がややこしい結果を出す ジョン・ベルの物語 アリスとボブは物事が自分たちの思っているとおりではないことを知る 光より速く、そして過去にさかのぼる? アリスとボブと光速の限界 抜け穴〔ほか〕
岩波科学ライブラリー179 量子力学の反常識と素粒子の自由意志
筒井泉氏による量子力学に関する書籍です。 アインシュタインらのEPR論文、それを検証するためのベルの実験に焦点を当てた内容となっていて、 量子もつれという概念の有用性についても議論されています。
112ページの薄い本なので、通勤・通学途中に読むこともできます。
(読者の口コミより)・量子力学の反常識性というものを、数式を使わずに言葉で言い表すことで、量子力学そのものの本質を一般向けに理解させようとしている。
佐藤文隆先生の量子論 干渉実験・量子もつれ・解釈問題 (ブルーバックス 2032)
アインシュタイン方程式の「トミマツ‐サトウ解」の発見者として知られる佐藤文隆氏による、 量子力学の本質に迫る書籍です。
最新の量子力学実験が我々の科学認識に及ぼす影響を探り、 「観測」の意味や「物理量」の実在性について深く掘り下げています。 二重スリット実験の発展形である最先端の干渉実験から得られる知見も紹介され、 量子力学の不可解さを新たな視点から考察しています。
目次
序章 傍観者か参加者か? 第1章 量子力学とアインシュタイン 第2章 状態ベクトルと観測による収縮 第3章 量子力学実験―干渉とエンタングル 第4章 物理的実在と「解釈問題」 第5章 ジョン・ホイラーと量子力学 終章 量子力学に学ぶ
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