半導体を理解するためのおすすめ本8選(2025年)

わたしたちの生活を支えるスマートフォンや自動車、 家電のすべてに欠かせない「半導体」。 ニュースでは聞くけれど、その中身は意外と知られていません。 難しそうな印象を持つこの分野も、実は物語のように奥深く、面白い世界です。

ここでは半導体に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。

新・半導体産業のすべて AIを支える先端企業から日本メーカーの展望まで

新・半導体産業のすべて AIを支える先端企業から日本メーカーの展望まで
菊地 正典(著)
発売日: 2025-01-08

生成AI時代の半導体産業を俯瞰できる書籍です。

元NECの技術者である菊地氏が、開発から製造、業界構造までをわかりやすく整理。 AI関連を中心に、世界のトップ企業38社や国内メーカーの動向を解説しています。

さらに、先端技術の最新トレンド、主要メーカーと製品一覧、 用語集、国内外の新工場データまで網羅。 全240社を紹介する情報量で、 ビジネスパーソンや投資家が今の半導体産業を理解するための一冊です。

(読者の口コミより)

・この本は、まさに今の半導体産業を理解するための決定版です。私はエンジニアとして長年モノづくりに携わってきましたが、ここ数年の半導体技術の進化には目を見張るものがあります。AI、5G、自動運転…どれを取っても半導体なしには語れません。本書は、その最前線を幅広くカバーし、初心者から専門家まで楽しめる内容になっています。

目次

第1章 半導体を取り巻く環境と半導体産業の全体像
第2章 半導体の製造工程から整理する関連業界
第3章 各種業界の業務内容と代表的なメーカー
第4章 半導体とはそもそも何?
第5章 半導体は何に使われ、どんな働きをする?
第6章 これからの半導体と半導体産業を展望する
第7章 半導体の先端技術の動向
第8章 注目!世界の半導体トップ企業38社
巻末資料

半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防
クリス・ミラー(著), 千葉 敏生(翻訳)
発売日: 2023-02-15

フィナンシャル・タイムズビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2022受賞作品。

半導体をめぐる地政学的な対立の全貌を描いた迫真のノンフィクションです。 100人以上の科学者や政府関係者への取材をもとに、 アメリカの独走、日本の躍進、中国の猛追という産業の激動史を詳細に追跡。

COVID-19以降の供給混乱の裏にある本質的な要因や、 半導体が「石油を超える戦略資源」と化した理由を示します。 国際政治、経済、軍事をも左右するテクノロジーの覇権争いを、 鮮やかに描き出しています。

(読者の口コミより)

・半導体に関係ない方でもスマホを使っている人なら読んで損はない。 半導体の開発の歴史からいかに半導体が我々の今の便利で快適に過ごせるかをわからせる誰が読んでもグイグイ入って行ける内容です。

目次

第1部 半導体の黎明期
第2部 半導体産業の基軸になるアメリカ
第3部 日本の台頭
第4部 アメリカの復活
第5部 集積回路が世界をひとつにする
第6部 イノベーションは海外へ
第7部 中国の挑戦
第8部 武器化する半導体

新・半導体工場のすべて 設備・材料・プロセスからAI技術の活用まで

新・半導体工場のすべて 設備・材料・プロセスからAI技術の活用まで
菊地 正典(著)
発売日: 2025-03-05

半導体の製造現場を多角的に解き明かす書籍です。 元NECの技術者であり、製造工程を知り尽くした菊地氏が、 「工場」という切り口からヒト・モノ・カネの流れを整理しています。

最新データをもとに、TSMCやラピダスの新工場、3D積層化、 GAAトランジスタ、AI活用など次世代技術の実像にも迫ります。 さらに、敷地設計や原材料、設備、検査、原価計算、 現場のルールや働き方まで網羅。 半導体の“中身”を動かす現場のリアルが、図解とともに理解できる一冊です。

(読者の口コミより)

・業界の端にいると、全体像が見えづらいこともありますが、この本は 「工場」という視点で半導体のすべてを解説 しているので、ものづくりの現場のイメージがしっかり掴めます。

目次

第1章 半導体工場の敷地内を歩いてみると
第2章 ICはこうして作られる
第3章 ICづくりを支える裏方プロセスを追う
第4章 原材料や機械・設備について知っておこう
第5章 検査でのミス発見法、出荷する方法
第6章 知られざる工場内の「御法度・ルール」
第7章 働く人々のホンネ―工場は人でもっている!
第8章 知られざる半導体工場の秘密
第9章 変貌を遂げる半導体工場

60分でわかる! 半導体ビジネス 最前線

60分でわかる! 半導体ビジネス 最前線
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 半導体サブセクター(著), 植松 庸平(著), 貴志 ...
発売日: 2025-02-25

急拡大する半導体市場の全体像を短時間で把握できる書籍です。

AI、電気自動車、データセンターなど世界的な需要が高まる中、 日本政府も総額10兆円超の支援策を打ち出し、 再び産業復活の機運が高まっています。

本書では、IDM、ファブレス、ファウンドリ、OSATといった業態の違いや、 それぞれの強みと役割を整理。 さらに、歴史や市場動向、日本の戦略的位置づけをわかりやすく解説ていします。 ビジネスパーソンや投資家が、 半導体エコシステムの仕組みと未来を短時間で理解できる一冊です。

(読者の口コミより)

・60分とはいきませんでしたが半導体周辺の話を大まかに掴むのに易しい本です。 半導体ビジネスというよりは、国際情勢への解釈が深まって面白かったです。

目次

1 半導体ビジネスの現在
2 半導体の種類
3 半導体の用途
4 半導体のバリューチェーン
5 半導体関連企業の類型
6 半導体の世界史
7 日本の半導体のこれから

教養としての「半導体」

教養としての「半導体」
菊地 正典(著)
発売日: 2024-04-19

「そもそも半導体とは何か?」という素朴な疑問から、 業界の構造や世界の主要企業の役割までを理解できる入門書です。

半導体の基本原理や製造工程(前工程・後工程)、 ICやCPU、メモリの違いを図解とともに紹介。 インテル、サムスン、TSMC、エヌビディア、アームなど、 半導体産業を支える企業の特徴や立ち位置を整理しています。

部材メーカーからファブレス、ファウンドリー、 製造装置メーカーまでの関係を体系的に紐解き、 業界の相関図を通して日本の半導体産業の今とこれからを読み解く一冊です。

(読者の口コミより)

・良いところ
網羅性。また、新しい本であるので比較的新しい技術までカバーされている。
悪いところは 
図が少なく、文章の説明のイメージが湧きにくい。

目次

第1章 半導体メーカーから部材メーカーまで―半導体業界の相関図1
第2章 台頭するファブレス、ファウンドリー―半導体業界の相関図2
第3章 半導体はどこで何に使われているのか?
第4章 半導体はどんな歴史を辿ってきたのか?
第5章 そもそも「半導体」とは?
第6章 電子回路を構成する「半導体素子」とはどのようなものか?
第7章 集積回路(IC)とは何か?
第8章 集積回路はどのようにつくられる?
第9章 半導体産業の今後と日本の立ち位置
附章 半導体業界の主なメーカーの特徴

図解即戦力 半導体業界の製造工程とビジネスがこれ1 冊でしっかりわかる教科書

図解即戦力 半導体業界の製造工程とビジネスがこれ1 冊でしっかりわかる教科書
エレクトロニクス市場研究会(著), 稲葉 雅巳(監修)
発売日: 2022-03-02

半導体業界の仕組みと仕事の実態を体系的に理解できる一冊です。

前半では、成膜・エッチング・リソグラフィーといった製造プロセスを図解で解説。 後半では、業界の構造、商社やメーカーの役割、 働く人に求められるスキルや待遇まで掘り下げています。

日本の半導体製造装置メーカーが世界で高いシェアを誇る理由や、 国を挙げた産業支援の流れなども具体的に紹介。 半導体業界への就職・転職を目指す人にとって、 知識の整理とキャリアの理解を同時に深められる書籍です。

(読者の口コミより)

・半導体業界、工程についてざっくりと知ることができた。 ネットで調べるのは時間がかかるのでまとめてある分スピーディーに知識が得られた。

目次

1 半導体・半導体製造装置業界の現状
2 半導体製造プロセスの概要
3 成膜装置・エッチング装置の市場と技術動向
4 リソグラフィー装置の市場と技術動向
5 洗浄装置・CMP装置の市場と技術動向
6 後工程装置の市場と技術動向
7 検査装置の市場と技術動向
8 半導体材料の市場と技術動向
9 半導体製造装置業界の業務
10 半導体メーカーと半導体商社
11 半導体業界の将来性

図解即戦力 半導体プロセスのしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書

図解即戦力 半導体プロセスのしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
先端テクノロジー業界研究同好会(著)
発売日: 2025-01-10

半導体製造の流れを工程ごとにわかりやすく整理した書籍です。

リソグラフィ、エッチング、イオン注入、成膜、CMP、パッケージング、 検査といった主要プロセスを図解で解説。 素材の特性や工程ごとの目的、微細化を支える先端技術の関係性まで一望できます。

また、製造装置や最新の技術動向にも触れ、現場の知識を俯瞰できる構成。 半導体業界に関心を持つ学生や、 新人エンジニアが基礎から体系的に理解を深めるのにおすすめの一冊です。

目次

1 半導体とその素材
2 半導体製造プロセスの概観
3 リソグラフィ
4 エッチング
5 洗浄・乾燥
6 イオン注入・熱処理
7 成膜
8 CMP
9 パッケージング
10 検査・測定・試験
11 半導体工場
12 製造技術・装置の最新動向

2030 半導体の地政学(増補版) 戦略物資を支配するのは誰か

2030 半導体の地政学(増補版) 戦略物資を支配するのは誰か
太田泰彦(著)
発売日: 2024-02-15

国家の命運を左右する半導体覇権の実像に迫る書籍の増補版です。

初版刊行後、ウクライナ侵攻や中東情勢の悪化、米中対立の激化など、 世界のパワーバランスは一変しました。 米国は台湾・韓国の技術力を取り込み、中国は経済制裁を受けて国産化を推進。 そして日本では、TSMC熊本工場の急速な建設と新会社ラピダスの設立が象徴するように、 再び“産業再起”の波が高まっています。

太田氏は、半導体が戦略物資として国際政治・軍事・経済を結びつける構造を、 豊富な取材と理系的視点で分析。ホワイトハウスから中国の製造拠点までを俯瞰し、 2030年に向けた日本の戦略を問う地政学ドキュメントです。

(読者の口コミより)

・もともと地政学に興味があり、他の本で勉強していたのですが、半導体という視点からの地政学はそれはそれで非常に興味深い内容でした。 今後ますます重要になる半導体について学びたい、ということであればこの本はすごくおすすめです。

目次

序章 司令塔になったホワイトハウス
1 バイデンのシリコン地図
2 デカップリングは起きるか
3 さまよう台風の目―台湾争奪戦
4 習近平の百年戦争
5 デジタル三国志が始まる
6 日本再起動
7 隠れた主役
8 見えない防衛線
終章 2030年への日本の戦略


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