犯罪心理学を学ぶためのおすすめ本8選(2025年)
ニュースで流れる犯罪の報道。その裏には、 表面には見えない心理的なドラマが潜んでいます。 衝動、孤独、歪んだ愛情、そして満たされない承認欲求等が複雑に絡み合い、 人を思いもよらない行動へと導いてしまうのです。
犯罪心理学はそうした人間の深層を掘り下げ、 行動の背後にある「心の構造」を明らかにする学問です。
ここでは犯罪心理学に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉 (SB新書)
犯罪心理学者の出口保行氏が1万人を超す犯罪者や非行少年の心理分析から導き出した、 親と子の言葉のあり方を見つめ直す一冊です。
「早くしなさい」「気をつけて」といった何気ない言葉が、 子どもの自己肯定感や考える力を奪い、 将来に思わぬ影響を与えることがあると著者は指摘しています。
親の「よかれと思って」が、 いつの間にか子どもを縛る“呪いの言葉”になっていないか。 実際の事例をもとに、子どもの心を育て、 自律を促す声かけや接し方を具体的に紹介。 言葉を変えることで、親子の関係も未来も優しく変わっていくことを教えてくれます。
(読者の口コミより)・こちらの本で勉強してみると如何に大人が子供に対しての言葉使いや態度が今後の子供の未来に左右するか理解できます。子供がいる家庭には一度読んでほしいです。
目次
はじめに 法務省で出会った1万人の犯罪者たちに学んだこと 序章 「よかれと思って」は親の自己満足 第1章 「みんなと仲良く」が個性を破壊する 第2章 「早くしなさい」が先を読む力を破壊する 第3章 「頑張りなさい」が意欲を破壊する 第4章 「何度言ったらわかるの」が自己肯定感を破壊する 第5章 「勉強しなさい」が信頼関係を破壊する 第6章 「気をつけて!」が共感性を破壊する 終章 子どもを伸ばす親の愛情
FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫 NF 244)
FBI行動科学課の特別捜査官ロバート・K・レスラー氏が、 実際に凶悪犯たちと向き合い確立したプロファイリングの手法と、 その現場の迫真に迫る数々の事件を描いたノンフィクションです。 アメリカで実際に発生した事件の舞台裏を解説しています。
著者が百人以上の犯罪者と面会・分析し、 犯行の動機や行動パターンを浮かび上がらせる過程がスリリングに展開されます。 日本でプロファイリングを広めた名著としても知られ、 異常者の心理と人間の闇を知る手がかりとなる一冊です。
(読者の口コミより)・犯罪現場を見るだけで、なぜ犯人の年齢や性別などがある程度特定できてしまうのか、この本を読んでだいぶ理解できました。実例を挙げて、比較的わかりやすく書かれているので、プロファイリング初心者にはよい入門書のような気がします。
目次
吸血殺人鬼 怪物と闘う者 殺人犯との面接 暴力に彩られた子供時代 新聞配達少年の死 秩序型と無秩序型の犯罪 プロファイリングとは何か 偽装―ごまかしのパターン 殺人はくり返されるか? 二人のショー プロファイリングの未来
犯罪心理学者は見た危ない子育て (SB新書 625)
1万人を超える非行少年や犯罪者を心理分析した経験をもとに、 子育ての危険な偏りについて考察した書籍です。
「過保護型」「高圧型」「甘やかし型」「無関心型」 という4つのタイプに子育てを分類し、 どの家庭でも知らず知らずのうちに偏りが生まれることがあると著者は語ります。
本書では、実際の事例を交えつつ、各タイプの特徴やありがちな行動、 家庭でできるチェックポイントなども紹介。 普通の家庭でも陥りやすい問題に気づき、 バランスの取れた子育てへと意識を向けるきっかけを与えてくれる一冊です。
(読者の口コミより)・今までは犯罪者といかに子供を関わらせないか、という防犯意識だったのが、時代と共に誰でも犯罪に巻き込まれる可能性が高まった。 そのため、自分の子供が犯罪者にならないためになにができるか、という視点で書かれていて面白かったです。
目次
序章 子育ては4タイプ 第1章 自分で決められない子―過保護型の身近な危険 第2章 自分で考えて動けない子―高圧型の身近な危険 第3章 人の気持ちがわからない子―甘やかし型の身近な危険 第4章 愛に飢えて暴走する子―無関心型の身近な危険 付録 子育て4タイプのチェックリスト 終章 親が気づけば子どもも変わる
ケースで学ぶ犯罪心理学
越智啓太氏が犯罪心理学のさまざまな知見を、 70以上の実際の事件をもとに解説した入門書です。
殺人、テロ、性犯罪、ストーキング、DV、放火など、 多様な犯罪を取り上げ、具体的な事件事例とともに、 犯行の背景や行動パターン、心理的メカニズムを紹介しています。
例えば「切り裂きジャック事件」や「地下鉄サリン事件」も俎上に載せ、 プロファイリングや虚偽検出、目撃証言の信頼性、 映画を題材にした分析など、実用的かつ臨場感のある内容。 犯罪者の行動分析や心理を体系的に学びたい人におすすめの一冊です。
(読者の口コミより)・具体例を多くあげてあり、読み物としても非常に面白い。 ほかのレビューにある通り、入門書として最適と思う。
司法・犯罪心理学 (有斐閣ブックス)
司法・犯罪心理学の基礎から最新知見までを体系的にまとめた書籍です。
犯罪捜査や裁判、矯正施設での処遇といった司法現場の視点を重視し、 心理学だけでなく生物学・社会学・法律学・行政制度など 幅広い分野の知見を盛り込んでいます。
たとえば、犯罪者や非行少年への心理的アセスメント、 性犯罪行動への認知行動療法、トラウマケア、 集団アプローチなど臨床現場で必要な基礎も解説。 公認心理師必修科目にも対応しており、実践力を養うための土台を築く一冊です。
目次
第1部 司法・犯罪心理学の基礎 司法・犯罪心理学を学ぶにあたって 犯罪・非行研究の基礎理論 犯罪行動理解のための心理学的アプローチ 対人暴力被害が及ぼす影響 第2部 司法制度と心理師の役割 基本法と司法制度の概要 捜査 裁判 矯正施設の処遇(施設内処遇更)生保護と心理学―社会内処遇を中心として 医療観察法制度 被害者支援 第3部 犯罪・非行の心理臨床 司法・犯罪の心理臨床の基礎 犯罪者・非行少年のアセスメント グループ・アプローチ―犯罪行動変化をめざす基本的スキル 認知行動療法的アプローチ―性犯罪行動を中心に 自助グループと治療共同体による回復―アディクションを中心に トラウマインフォームドケア コミュニティへの復帰―ネットワークをつくる
面白いほどよくわかる! 犯罪心理学
犯罪心理学入門書で、「なぜあの人が犯罪を犯すのか?」という素朴な疑問に答えます。 犯罪を引き起こすきっかけは意外にも些細なことで、 人の心に潜む小さな闇を優しく解き明かします。
万引きから家庭内DV、詐欺や殺人まで、 幅広い犯罪心理をイラストや図表を用いて描写。 犯罪者と被害者両方の心理を扱い、 逮捕から裁判の流れ、未成年者や障害者の犯罪処置など、 普段あまり知らない司法の仕組みも紹介しています。
専門用語も丁寧に解説されているため、 初めて犯罪心理学に触れる人にも理解しやすい入門書です。
(読者の口コミより)・犯罪心理学の本は数多あれど、これはこの分野の素人でも読める良書。 自分は法学部出身だが、他のこの手の本は「入門」とか書いてても難解なものも多く手が出せなかった。 しかし、これなら図がふんだんに使われ、見開き2〜4頁で完結してて良い。
目次
プロローグ 犯罪とは何か―加害者・被害者・裁定者、そして社会との関わり 第1章 犯罪者はなぜ生まれるか 第2章 殺意と殺人が起きるわけ 第3章 性犯罪を起こす心理 第4章 騙し、騙される心理 第5章 家族間で起こるDVと虐待 第6章 少年非行に潜む心の闇 第7章 さまざまな犯罪の心理 第8章 罪を裁くことと矯正・更生の行方 第9章 犯罪心理学とは
入門 犯罪心理学 (ちくま新書)
犯罪心理学の最前線を紹介した入門書です。 かつては精神分析や実証性を欠いた方法が主流でしたが、 本書では科学的な手法、ビッグデータにもとづくメタ分析、 認知行動療法を駆使して犯罪の防止や抑制に大きな効果をあげる 「新しい犯罪心理学」の到達点を解説しています。
殺人、窃盗、薬物犯罪、性犯罪などのメカニズムを実例と共に詳述し、 犯罪者の心理の深奥に迫ります。 犯罪にまつわる誤解を正し、 日本の犯罪の現状や心理学的分析から刑事司法のあり方を学ぶうえでおすすめの一冊です。
(読者の口コミより)・犯罪者を罰するだけでは犯罪は減らないこと、今開発中の治療法など新しい知見がいろいろ書かれていて、興味深くよみました。 TVのコメンテータの発言がいかに根拠のないことなどや、実証で効果が認められている対策などが良く分かりました。
目次
第1章 事件 第2章 わが国における犯罪の現状 第3章 犯罪心理学の進展 第4章 新しい犯罪心理学 第5章 犯罪者のアセスメントと治療 第6章 犯罪者治療の実際 第7章 エビデンスに基づいた犯罪対策
犯罪捜査の心理学: プロファイリングで犯人に迫る (DOJIN文庫)
犯罪捜査の現場で有効とされる「プロファイリング」の技法を解説した一冊です。
犯罪者の“心の闇”を想像で探るのではなく、 FBI方式やリヴァプール方式など、 科学的・客観的に犯人の行動や特徴を分析する実践的な手法が紹介されています。
たとえば地理的プロファイリングでは、事件現場の位置関係から犯人の居住地を推定したり、 ストーカー事件や大量殺人を分析し、危険度や動機を予測する技術も説明。 最新の研究や事例も豊富に盛り込まれており、 防犯対策や心理学の観点から犯罪を読み解く力を養える入門書です。
目次
第1章 FBIによるプロファイリングプロジェクト 第2章 プロファイリングの新たな展開―リヴァプール方式 第3章 犯人の居住地を推定する 第4章 犯人の危険性を推定する 第5章 犯人の動機を推定する 補章 プロファイリング研究―その後の一五年
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