特許を理解するためのおすすめ本8選(2025年)
特許はアイデアや技術を守るための重要な手段であり、 ビジネスやイノベーションの成功に大きく関わっています。
しかし、特許制度やその仕組みは非常に複雑で、 専門的な知識を必要とするため、初めて触れる人にとっては敷居が高く感じるかもしれません。 特許に関する知識を深めるためには、適切な本を選ぶことが大切です。
ここでは特許に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
特許法講義
東京大学の講義を土台に、特許実務と理論を橋渡しする書籍です。 制度の意義(インセンティブ論など)から要件(新規性・進歩性・先願・不特許事由)、 付与手続、侵害成否の攻防、経済的利用、国際的側面までを口語体で体系化しています。
章構成は「特許制度の意義」「要件」「手続」「侵害の攻防」 「経済的利用」「国際的側面」と、判決の潮流にも目配りした実務志向が特長です。
コラムでは「請求項」「選択発明・数値限定発明」「用途発明」 「並行輸入」「属地主義」など重要論点を補強し、 理解の足場を具体例で固めます。
目次
第1章 特許制度の意義 1 産業政策的な説明(インセンティヴ論) 2 自然権的な説明 3 産業政策からみた望ましい特許制度 第2章 特許が認められるための要件 1 発明であること 2 産業上の利用可能性 3 不特許事由) 4 新規性 5 進歩性(非容易推考性) 6 先 願 第3章 特許付与の手続 1 概 観 2 出 願 3 審 査 4 出願人の対応策 第4章 特許権侵害の成否をめぐる攻防 1 序(裁判管轄とその変遷) 2 特許権の権利範囲であるとする主張 3 特許権侵害の主張に対する防御方法 4 特許権侵害の効果 第5章 特許権の経済的利用 1 概 観 2 特許権の原始的帰属 3 実施許諾 4 移 転 第6章 知的財産法の国際的側面 1 総 論 2 属地主義 3 並行輸入 4 水際規制
特許情報分析とパテントマップ作成入門 第3版
経営に資するIPランドスケープを、実務で再現できるレベルに落とし込む一冊です。 序章から第9章まで、目的設定からデータ取得、Excelによる前処理・関数活用、 無料ツールでの可視化、さらにマップの解釈と情報デザイン、 組織への定着化までを一貫して解説しています。
出願人や分類の集計に留まらず、経営意思決定に“刺さる”示唆へつなぐ分析の考え方を、 豊富な事例と手順で学べます。 また、外国特許情報の扱い方や、知財以外の事業・市場情報の組み合わせ方もカバーし、 分析の厚みを高める実践知が得られます。 現場で使える型と参考文献の示し方まで配慮された構成です。
(読者の口コミより)・この本は、特許分析の入門者からプロまで、幅広い読者におすすめです。特許分析ソフトは便利ですが、独自の視点で分析したい時はExcelが強い味方になります。著者はその秘訣を惜しみなく教えてくれます。
目次
序章 特許情報分析・パテントマップに求められる知識・スキル 第1章 知財戦略実現のためのパテントマップ 第2章 特許情報分析・パテントマップの基礎事項 第3章 MS Excelを用いたパテントマップ作成 第4章 無料ツールを利用したパテントマップ作成 第5章 特許以外と知財以外の情報収集 第6章 パテントマップの解釈と情報デザイン 第7章 特許情報分析・パテントマップの組織への定着 第8章 外国特許情報分析 第9章 特許情報分析スキルを磨くために
実例からわかる 特許化の要点
発明者が出願前後でつまずきやすい核心を、 実例ベースで解説する書籍です。
新規性・進歩性・権利範囲という拒絶理由の多くを占める論点を、 段ボールカッターや太陽電池のモニタリングなど身近な例で具体化し、 「要素に分ける」思考で先行技術調査までつなげます。
特許の基本から出願書類、進歩性の出し方、権利範囲の決め方、 出願後にやるべき対応まで一連のプロセスをカバー。 コピー機の操作パネルや洗濯ばさみの事例を使い、 書くべきこと/書かないことの整理と、概念抽出でクレームを広げる勘所が学べます。
(読者の口コミより)・特許出願というと、なかなかハードルが高くて躊躇してしまいがちですが、この本はわかりやすく記述してあり、何度も出願している人にとっても有意義な本です。 特に序盤は、基本事項などもわかりやすく書かれており、特許出願をしようとしている人にとってもとっつきやすいと思います。
目次
1 特許の基本 2 特許における発明 3 出題書類の基本 4 新規性と進歩性 5 先行技術調査 6 進歩性の出し方 7 権利範囲の決め方 8 出願後にする重要なこと
AI 関連発明の特許明細書の書き方: 機械学習の技術的特性に応じたAI関連発明の類型化と、 各類型のサンプル明細書による実践ガイド
AI関連発明の明細書作成を、具体例で“手を動かしながら”習得できる書籍です。 機械学習の技術特性に着目し、 訓練・推論・前処理・データ拡張・モデル構成・生成モデル利用の6類型に整理、 各類型ごとにクレームや実施例の書き方の勘所を示します。
「コンピュータソフトウェア関連発明としての位置づけ」「AI特有の開示の落とし穴」 「技術的課題と効果の示し方」といった基本設計から、 ChatGPT等の生成モデルを含む最新トピックまで網羅しています。 これから出願する方の下書き指針にも、 既出願の明細書の検証チェックリストにもなる一冊です。
(読者の口コミより)・これまであったようなAI知識をまとめた本ではなく、 AI関連明細書を書く実務家に大変参考になる本だと思います。
目次
第1章 AI関連発明について 第2章 コンピュータソフトウエア関連発明としてのAI関連発明 第3章 AI関連発明の特許明細書作成における基本的な考え方 第4章 AI関連発明の類型化 第5章 類型1 訓練処理に関する発明 第6章 類型2 推論処理に関する発明 第7章 類型3 前処理に関する発明 第8章 類型4 データ拡張に関する発明 第9章 類型5 モデルアーキテクチャに関する発明 第10章 類型6 生成モデルの利用に関する発明
特許法入門〔第2版〕
特許法の全体像を、制度趣旨から手続・権利行使まで学べる入門書です。 抽象概念を図表と実例で具体化し、特許法特有の難しさをほどく構成になっています。
第1章「特許法への招待」から、第4章「特許取得手続」、 異議・審判・審決取消訴訟、権利の活用・侵害まで、 学習と実務双方で使える内容。
第2版では令和3年までの法改正や重要判例を反映し、 姉妹書『著作権法入門』と並行学習することで理解が相互に深まります。 法学部・法科大学院のテキストとしてはもちろん、 技術者・知財担当の基礎固めにも適した“はじめの一冊”です。
(読者の口コミより)・本書と同じシリーズの著作権法の本と構成が近く、著作権法の本と同時に勉強することでより著作権、特許の理解が深まると思います。
目次
第1章 特許法への招待 第2章 特許発明 第3章 発明者 第4章 特許取得手続 第5章 異議・審判・再審・審決取消訴訟 第6章 特許権 第7章 権利の活用 第8章 権利侵害
技術者・研究者のための 特許の知識と実務[第5版]
技術者・研究者が現場ですぐ使える特許実務を、 基礎から応用まで図解でつなぐテキストです。
知識編では「どんな発明が特許になるか」 「新規性・進歩性・実施可能要件」など審査のツボを整理し、 実務編では発明提案書の作り方、J-PlatPatを用いた先行技術調査、 出願書類作成、拒絶理由通知への対応を解説しています。
第5版では法律・統計データを更新し、選択発明や数値限定発明といった特殊論点も追加。 ブラックボックス化戦略まで含めた実務判断の道筋が一本化できます。
目次
知識編 まずは特許の基本を知ろう どのような発明であれば特許をとれるのか? ここまで知っていれば十分!特許の知識 実務編 発明したら初めに先行技術を調査しよう 出願書類を作成して特許出願しよう 拒絶理由通知への対応 特許出願しないブラックボックス化戦略
技術者・研究者のための 特許検索データベース活用術 [第2版]
J-PlatPatを核にした調査・分析の実践力を、 具体手順で身につけたい技術者・研究者に向く一冊です。
FI・Fタームや出願人名での素早い当たり付け、近接演算などの検索テクニックを整理し、 短時間で「それらしい特許」を拾うコツを検索事例で示しています。 さらに、CSV出力で取得した公報群をExcelで前処理し、 件数推移や分類別ヒットを統計化して技術潮流を把握する手順も解説。
数千万件規模の文献を無料で横断できるJ-PlatPatの最新仕様にも触れ、 調査から分析までを使いこなす道筋がわかります。
目次
第1章 特許情報を活用して一大発明を創生しよう! 第2章 基礎知識―J‐Plat Patの使い方と特許制度・特許分類 第3章 短時間で「それらしい特許」を見つけるために! 第4章 特許文献情報を統計として活用するために! 第5章 検索事例1―短時間で「それらしい特許」を見つける検索 第6章 検索事例2―特許文献情報を統計として活用するための検索/分析
特許を取ろう! ―技術者・研究者へ贈るコツとテクニック―
身近な発想を特許に育てる道筋を、具体例と手順で示す書籍です。 「特許になる/ならないアイデア」の見極めから、ひらめきを発明へ昇華する思考整理、 出願書類の作成、拒絶理由への意見書・補正の対応までを解説しています。
特許検索の活用法や、外国出願の基本も押さえ、 研究成果の公開前に何から始めればよいかが一冊で把握できます。 若手の研究者・技術者が最初の出願を迷わず進めるための実践的な手引き書です。
(読者の口コミより)・若手の研究者、技術者にとっては、その重要性は理解していても、いざ特許出願となると非常に敷居が高いもので本書は、多くの具体例により、どんなものが特許となり、どのように記述すれば出願可能なものになるかを、詳しい指導者や専門家の代わりに、知識や知見、ノウハウを与えてくれるもので、是非共、若い研究者、技術者には一読していただきたい一冊です。
目次
第1部 アイデアから特許まで 特許になるアイデア、ならないアイデア 「ひらめき」から具体的な発明まで 応用的な発明事例 第2部 特許法の基礎 特許制度の概要 特許出願を受けるための条件 優先権出願と分割出願 ほか 第3部 外国特許の取得と特許調査 外国出願の必要性と種類 公開情報の読み方 特許調査
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