日本経済を理解するためのおすすめ本8選(2025年)
世界情勢が激しく揺れ動くなか、 日本経済もまた例外ではなく大きな転換点に立たされています。
物価の上昇、長引く円安、デジタル化の波。 これらの変化は日常の買い物から働き方、資産形成にまで影響を及ぼしています。 しかし、ニュースで断片的に知るだけでは、 背景にある力学や本質的な課題を十分に理解するのは難しいものです。
ここでは日本経済に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
日本経済の死角 ――収奪的システムを解き明かす (ちくま新書 1840)
人気エコノミストの河野龍太郎氏が、 日本経済の停滞を生む「死角」を多角的に解き明かす書籍です。
生産性は伸びているにもかかわらず実質賃金が上がらない背景を入り口に、 定期昇給に潜む賃金停滞の仕組み、 対外直接投資が企業の国内活力を削ぐ構造、 残業規制と人手不足がもたらす意外な歪みなどを分析。
労働法制や長期雇用制、コーポレートガバナンス改革の落とし穴、 そしてイノベーションを社会がどう受け止めるべきかまで踏み込み、 日本が陥りつつある「収奪的システム」から脱するための道筋を示します。 経済構造の謎を整理し、新たな視点を与えてくれる一冊です。
(読者の口コミより)・「なぜ、日本の賃金が上がらないのか?」ということが別の切り口で論理的に解説されている。日本の企業体質が他国と異なっていることが腑に落ちた。他の書籍と比べ全く違った視点で記されており、自分には大いに役立つ書籍でした。
目次
第1章 生産性が上がっても実質賃金が上がらない理由 第2章 定期昇給の下での実質ゼロベアの罠 第3章 対外直接投資の落とし穴 第4章 労働市場の構造変化と日銀の二つの誤算 第5章 労働法制変更のマクロ経済への衝撃 第6章 コーポレートガバナンス改革の陥穽と長期雇用制の行方 第7章 イノベーションを社会はどう飼いならすか
世界と日本経済大予測2026-27
人気経済評論家・渡邉哲也氏が2026〜27年の世界と日本の動きを読み解く一冊です。
トランプ政権復活後の政策が為替や株式市場に及ぼす影響、 日本では高市氏の改革路線が株価上昇を後押しし得る理由など、 政治と経済が連動する“力学”を解説しています。
さらに、地政学リスクのワースト9、中国経済の減速、 世界的な高関税時代の winners & losers、日本企業の底力が発揮される場面など、 投資判断に役立つ39の視点を提示。 ビジネスにも投資にも心強い指南書です。
(読者の口コミより)・私は毎年購読していますから重複する部分もあります。 それを差し引いても著者の論点の引き出しの多さは抜群です。
目次
はじめに 「サナエノミクス」が株価6万円台へと押し上げる 第1章 2026‐27に起きる!?世界経済を脅かす地政学リスク・ワースト9 第2章 日本にはチャンス!過去最大の関税規制で笑う国、泣く国 第3章 トップ不在!?後退を続ける中国経済の未来 第4章 高関税&物価高騰に負けない!日本企業のすごい底力 第5章 「脱・昭和」なるか!日本が世界標準に押し上がる日 おわりに AI全盛の時代にどう生きるか
書いてはいけない――日本経済墜落の真相
森永卓郎氏が四十年の研究人生を賭け、 日本社会が抱える“触れてはならない三つのタブー”に真正面から挑んだ告発の書です。
ジャニーズ問題をはじめ、財務省による極端な財政緊縮主義、 さらに日航123便事故をめぐる不可解な点まで、 メディアが沈黙してきた領域を具体的な事例とともに検証します。
日本経済が「墜落」へ向かった背景として、 バブル形成の裏側や小泉構造改革の実像、 度重なる“ありえない政策決定”の影響を分析。 森永氏の覚悟が刻まれた一冊です。
(読者の口コミより)・どれくらい真実なのかは正直わかりませんが【概ねありえそう】という印象。
・著者の遺書としての意気込みを感じる。
目次
第1章 ジャニーズ事務所 無視された東京高裁判決 推しを育てるというビジネスモデル ほか 第2章 ザイム真理教 統一教会と財務省を比較してみる アベノミクスとはなんだったのか? ほか 第3章 日航123便はなぜ墜落したのか 踏みにじられた遺族の声 違和感だらけの日本航空123便の墜落 ほか 第4章 日本経済墜落の真相 日本経済集団リンチ事件 2つ目の「ありえない政策決定」 ほか
国民のための経済と財政の基礎知識 (扶桑社新書)
髙橋洋一氏が、日本経済を理解するための“本当に必要な基礎知識” をシンプルに解き明かす書籍です。
失業率と物価の関係、日銀が担う「お金の量」の調整、 金利がゼロ以下にもなる仕組みなど、経済の土台となるポイントを整理。 人口減少がデフレを招くという誤解や、国債の本質、 日本は「負債も多いが資産も多い」という実態など、 世間に広まる“トンデモ経済論”を検証します。
財政破綻論を煽る官僚や、理解不足のまま情報を流すメディアの問題点にも踏み込み、 数字とロジックで考える力を養ってくれる一冊です。
(読者の口コミより)・経済の本でこんなに面白く、最後まで読めた本は初めて。 読者に分かり易いようにシンプルかつ論理的に説明されていて非常に理解し易かった。また、所々に政府の裏話が盛り込まれていて笑えた。
目次
序章 経済の真実はシンプルである! 第1章 まず、「どう考えても当たり前のこと」から説明しよう 第2章 日本を貶めるトンデモ経済論 第3章 官僚が扇動する財政破綻論 第4章 リテラシーが低いマスコミ 第5章 読者がこれからすべきこと 知っておきたい経済用語
ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」 (講談社現代新書 2756)
経済学者・坂本貴志氏が、人口減少が急速に進む日本で何が起きているのかを、 最新データと現場取材から読み解く一冊です。
給料が上がり始めた背景や、経済低迷の意外な要因、 人件費高騰がインフレを招く仕組みなど、 変貌する労働市場の実態を解説。 年間労働時間が大きく減っている理由、医療・介護産業が最大規模へ成長する未来、 若年層の正規雇用化の進展など、人口減少社会が生み出す「10の大変化」を整理しています。
さらに、建設や運輸、販売、介護など幅広い分野で進む機械化・自動化の潮流を紹介し、 これから訪れる8つの未来像を提示しています。
(読者の口コミより)・日本人の給料が数十年上がっていないという答えに 女性や老人の労働参加が増えた事と労働時間が減った事をきちんと加味した分析は珍しく有意義だった
目次
第1部 人口減少経済「10の変化」 人口減少局面に入った日本経済 生産性は堅調も、経済成長率は低迷 需要不足から供給制約へ ほか 第2部 機械化と自動化―少ない人手で効率よく生産するために 建設―現場作業の半分はロボットと 運輸―自動運転は幹線輸送から 販売―レジ業務は消失、商品陳列ロボットが普及 ほか 第3部 人口減少経済「8つの未来予測」 人口減少経済でこれから何が起こるのか 人口減少局面における社会選択
高校生からわかる日本経済 (深読みNow)
経済学者・金子勝氏が高校生にも理解できるよう、 日本経済の現状と課題を解説した一冊です。
実質賃金の長期低下や一人あたりGDPがG7最下位となった背景を、 教科書では触れられない歴史の転換点とともに説明します。 バブル崩壊後の不良債権処理の失敗、アベノミクスによる過度な金融緩和、 そして現在の円安バブルが生まれた仕組みまで具体的に解説。
少子化やエネルギー政策、防衛費、IT技術など幅広いテーマを取り上げ、 未来の社会をどうつくるべきかを若い世代に真剣に問いかけます。
(読者の口コミより)・新聞やテレビは忖度が激しくて解説していない事柄について書いてあるので、若い人に薦めたい。
目次
第1章 変化する経済現象を追いかける 第2章 なぜ実質賃金が下がっているのか 第3章 アベノミクスが日本を壊す 第4章 なぜ円安バブルが起きたのか 第5章 子どもを産める社会にする 第6章 こんな社会を創りたい
戦後日本経済史
経済学者・野口悠紀雄氏が、 自身の経験を重ねながら戦後80年の日本経済を通観した一冊です。 焼け跡からの復興、奇跡の高度成長、そして世界一の経済大国となるまでの歩みを、 当時の空気感とともに描き出します。
バブル崩壊後になぜ日本が長期停滞に陥ったのかを、 「日本病」の始まりや製造業衰退、デジタル化の遅れ、 大規模金融緩和の影響など多角的に分析。
賃金停滞や競争力低下といった現在の課題にも踏み込み、 これからの日本が進むべき道を考えるための示唆を与えてくれる一冊です。
(読者の口コミより)・なぜ日本が今のような状況になったのか、体系的に非常によくわかる本だと思います
目次
第1章 焼け跡からの復興 第2章 奇跡の高度成長 第3章 「世界一の日本」とバブル。そして崩壊 第4章 1995年:日本病の始まり 第5章 中国工業化とデジタル敗戦 第6章 外需依存成長からリーマンショックへ 第7章 日本の製造業は、垂直統合と官主導で衰退した 第8章 大規模金融緩和で、日本の劣化が進んだ 第9章 賃金が、30年間も上がらなかった 第10章 老いる日本が負う過去の成功の重み 第11章 世界トップだった日本の競争力は、いま世界最低に近い 第12章 終わりが始まりである
カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編
1999年にミリオンセラーとなった書籍の改訂版。 2003年刊行の本ですが、今でも売れ続けています。
カリスマ受験講師として知られる細野真宏氏が、 日本経済の基礎を“ゼロからわかる”形で解き明かす入門書です。
円高・円安が景気に与える影響、日銀の役割、 バブル経済の仕組みやその崩壊後の景気対策、不良債権問題など、 ニュースでよく聞くテーマを解説。
国債の大量発行が抱えるリスクや、 デフレ下で賃金と物価が同時に下がると何が起きるのかといった疑問にも答えます。 初心者でも理解できるやさしい経済入門書です。
(読者の口コミより)・わたしのような「ど素人」にものを教えるときは、こういうスタイルの本を書かないとダメなんだと、感心させられました。小学校の教科書のようですが、円高、円安、公定歩合、などをそのつど具体例となごむイラストで例示してくれます。
目次
1 円高と円安と日本の景気について 2 日銀の仕事について 3 バブル経済について―マネー経済への導入 4 バブル崩壊後の日本と景気対策について―景気対策の効果とその問題点 5 借金大国日本の現状について 6 政府の財政政策と日銀の金融政策の現状について―国債の大量発行の問題点とは?
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