アイヌを理解するためのおすすめ本10選(2026年)
北海道の大地が生んだ、独自の文化と歴史を持つアイヌ民族。 その神秘的な魅力に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
近年、アイヌに関する書籍はますます充実し、 私たちはその壮大な物語を深く探求できるようになりました。
ここではアイヌの歴史や文化について書かれたおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」 (集英社新書)
人気漫画『ゴールデンカムイ』をさらに深く楽しむための公式解説書です。
アイヌ語監修者である中川裕氏が、アイヌ文化の豊かな世界を背景に、 漫画の名シーンを引用しながら解説しています。 アシリパたちの名前の由来や、話題の「オソマ」「チタタプ」にまつわるエピソード、 さらにはアイヌ語の入門知識まで、原作ファン必見の内容が詰まっています。 アイヌ文化に興味を持つ方々にとって貴重な一冊となっています。
(読者の口コミより)・アニメのゴールデンカムイにハマって、アイヌ文化に興味を持ったので購入。 ゴールデンカムイに沿ってアイヌ文化に触れているので、とても分かりやすかったです。
目次
序章 アイヌ文化に人々を惹きつける「ゴールデンカムイ」の魅力 第一章 カムイとアイヌ 第二章 アイヌの先祖はどこから来たか? 第三章 言葉は力 コラム1 小樽から見た「ゴールデンカムイ」 (寄稿:石川直章・小樽市総合博物館館長) 第四章 物語は知恵と歴史の宝箱 第五章 信仰と伝説の世界 野田サトル先生描き下ろし オリジナル漫画 第六章 「ゴールデンカムイ」のグルメワールド コラム2 黄金の民・アイヌ (寄稿:瀬川拓郎・札幌大学教授) 第七章 「ゴールデンカムイ」名シーンの背景 第八章 アシリパたちの言葉 アイヌ語とは 終章 アイヌ語監修というのは何をやっているのか? 「ゴールデンカムイ」をより楽しむためのブックガイド
ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化 (集英社新書)
人気漫画「ゴールデンカムイ」に登場する緻密な絵を通じてアイヌ文化を解説する一冊です。
野田サトル氏の美麗なイラストを活用し、 物語の背景やアイヌ文化の基本知識をわかりやすく紹介しています。 さらに、樺太アイヌや北方少数民族に関するコラムや、 野田氏自身の取材裏話も収録されており、 2024年1月に公開された実写映画版のガイドブックとしても役立つ内容が満載です。
(読者の口コミより)・読みやすくとても面白かったです。 読書嫌いな小学生の息子も夢中で読んでいました。
目次
第1章 アイヌの精神文化 第2章 コタンの生活風景 第3章 道具たちの織り成す世界 第4章 アイヌの一年 第5章 極寒の地に住む人々―樺太アイヌとニヴフ、ウイルタ 第6章 世界史の中の「ゴールデンカムイ」 第7章 「ゴールデンカムイ」あのシーンの背景 第8章 「ゴールデンカムイ」のアイヌ語せりふ解説
知里幸惠 アイヌ神謡集 (岩波文庫 赤80-1)
アイヌ民族の口伝えで紡がれてきた美しい神話や伝承を後世に伝えるために、 知里幸惠氏が編纂した珠玉の作品集です。
アイヌの神々や動物たちが自らの声で語る神謡(カムイユカラ)には、 北海道の豊かな自然と先祖の精神が息づいています。 例えば「銀の滴降る降るまわりに」や「トワトワト」など、 自然と共に生きるアイヌの世界観が豊かに描かれています。
(読者の口コミより)・「序」を読んで、これが十九才の少女の書いた文章か、と驚き、感激した。
・読んで心が洗われます。
目次
梟の神の自ら歌った謡「銀の滴降る降るまわりに」 狐が自ら歌った謡「トワトワト」 狐が自ら歌った謡「ハイクンテレケ ハイコシテムトリ」 兎が自ら歌った謡「サンパヤ テレケ」 谷地の魔神が自ら歌った謡「ハリツ クンナ」 小狼の神が自ら歌った謡「ホテナオ」 梟の神が自ら歌った謡「コンクワ」 海の神が自ら歌った謡「アトイカ トマトマキ クントテアシ フム フム!」 蛙が自らを歌った謡「トーロロ ハンロク ハンロク!」 小オキキリムイが自ら歌った謡「クツニサ クトンクトン」 小オキキリムイが自ら歌った謡「この砂赤い赤い」 獺が自ら歌った謡「カッパ レウレウ カッパ」 沼貝が自ら歌った謡「トヌペカ ランラン」
講談社 学習まんが 北海道とアイヌ民族の歴史 (講談社学習まんが)
北海道の独自の歴史をマンガで分かりやすく解説した書籍です。 続縄文時代からアイヌ民族の活躍、松前藩の統治、開拓使の設置まで、 北海道の歴史を時代順に紹介しています。
アイヌ軍のモンゴル軍との戦い、松前藩の特殊な経済システム、 蝦夷地探検に尽力した最上徳内の生涯など、意外な事実や興味深いエピソードが満載です。 北海道の歴史に関心のある人はもちろん、 日本史の新たな側面を知りたい人にもおすすめの一冊です。
目次
第1話 アイヌとシサム 第2話 松前藩の統治 第3話 北からの脅威 第4話 箱館戦争と開拓使の設置 第5章 内地資本と拓地殖民 第6話 持続可能な開発へ
アイヌの世界観 「ことば」から読む自然と宇宙 (講談社学術文庫 2560)
アイヌ文化を言語学的に分析し、その独特な自然観や宇宙観を解き明かす一冊です。
アイヌが動植物を神格化し、自然、神、人が平等であると捉える世界観を、 語彙や命名のプロセスから詳細に探求します。 アイヌの言葉に込められた深い意味とその背景にある思想を認識人類学的に解説し、 アイヌ文化の豊かさを新たな視点から紹介しています。
(読者の口コミより)・これまでは、アイヌの様々な神話をただ紹介するだけの本が多かったが、この本では、そうした神話を統合的に研究して、アイヌの人々の世界観をあきらかにしようとこころみている。
目次
第1章 アイヌの宇宙観 第2章 霊魂とカムイ 第3章 アイヌの植物命名法 第4章 動物の分類と動物観 第5章 諸民族との比較 第6章 世界観の探究―認識人類学的アプローチ 補章 現代に生き続けるアイヌの世界観
アイヌもやもや: 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。
今を生きるアイヌの姿を描き、彼らが抱える「もやもや」を探る一冊です。 教科書やメディアに登場するのは伝統的なアイヌの姿だけで、 現代のアイヌを知る機会は少ないもの。
著者は、無知や差別、マジョリティ優位の社会構造を掘り下げ、 アイヌが感じる「もやもや」の正体を明らかにします。 また、日常的な葛藤や感情をユーモアを交えて漫画で表現し、 アイヌが抱える不安や違和感を視覚的に共有できます。
目次
第1章 言い出しにくいんです 第2章 差別・ステレオタイプ 第3章 アイデンティティ わたしらしさとアイヌらしさ 第4章 マジョリティの優位性 北原モコットゥナシ×田房永子 特別対談
アイヌがまなざす──痛みの声を聴くとき
現代アイヌの五人の当事者へのインタビューを中心に、 差別や不正義が今も続く社会の中で、アイヌの人々がどのように問い、 行動してきたかを描き出します。
遺骨返還運動を通じて明らかになる北海道の植民地性や、 アイヌ女性が直面する複合差別、さらに学術的言説によるアイヌ問題の矮小化など、 具体的な事例を交えながら、アイヌ自身の語りとその現象学的分析を展開。 アイヌが自らの視点で社会を見返す「まなざしの転換」の可能性を示しています。
目次
まなざされるアイヌとまなざし返すアイヌ 第1部 遺骨返還運動とアイヌ近代史 先人の尊厳と未来の教育―遺骨返還運動にたずさわる木村二三夫さん アイヌ文化を伝えられてこなかったことに誇りを持っている―親族の遺骨を探索するBさん 幽閉されるアイヌと遺骨 第2部 インターセクショナリティ アイヌ女性と複合差別―ヘイトスピーチと闘う多原良子さん 先住民フェミニズム批評―Ain’t I a Woman?/「私」は女ではないの? 第3部 アイヌと外部を行き来する 羽をパタパタさせればいい―アイヌ近現代史研究者である新井かおりさん 家出少年は傍らに神話を持つ―美術家結城幸司さん 思想的消費とまなざしの暴力 まなざしの転換
ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~
アイヌ語研究の第一人者である萱野茂氏が 、祖母や村の長老から聞き集めた38のアイヌと神々の物語を情感豊かに綴った一冊です。
主人公が直面する苦難や試練、そして幸福な結末に至るドラマチックな展開が、 読者の心を揺さぶります。 本書は、アイヌの口承文芸「ウウェペケレ」を通じて、 アイヌの生活や神々との関わりを知る貴重な資料であり、 現代に生きる私たちにも深い教訓を与えてくれます。
(読者の口コミより)・熊と人間との関係が興味深い。神様が熊の姿を借りて降りてくるというところからの熊追い祭りだと初めて知りました。あと、トリカブトのお姫様のお話が自分的には面白かったです。
アイヌと縄文: もうひとつの日本の歴史 (ちくま新書)
アイヌ文化が縄文文化の正統な継承者であることを、 最新の研究を基に明らかにする一冊です。
アイヌが北海道の地で縄文の習俗を守り続けた姿を描きながら、 現代の日本人が選ばなかった「もうひとつの歴史」を再構成しています。 本書では、交易、祭祀、言語など多方面にわたるアイヌ文化の特徴が紹介されており、 日本列島人の原郷の思想を深く理解するための貴重な資料となっています。
(読者の口コミより)・アイヌと縄文の共通点をテーマにしつつ、アイヌとオホーツク人など北方の原住民との関係性や当時の埋葬、交易などについて、非常にわかりやすく解説している。
目次
第1章 アイヌの原郷―縄文時代 アイヌと縄文文化 アイヌと縄文人 アイヌと縄文語 第2章 流動化する世界―続縄文時代 弥生・古墳時代 弥生文化の北上と揺れ動く社会 古墳社会との交流 オホーツク人の侵入と王権の介入 第3章 商品化する世界―擦文時代 奈良・平安時代 本州からの移民 交易民としての成長 同化されるオホーツク人 第4章 グローバル化する世界―ニブタニ時代 鎌倉時代以降 多様化するアイヌの世界 チャシをめぐる日本と大陸 ミイラと儒教 第5章 アイヌの縄文思想 なぜ中立地帯なのか? なぜ聖域で獣を解体するのか
アイヌ学入門 (講談社現代新書 2304)
アイヌ民族の歴史と文化を新たな視点から解き明かす一冊です。
一般的には、アイヌは北海道の自然と共に生きた平和な民族として知られていますが、 実際は外の世界とダイナミックに繋がり、交易や戦争を通じて影響を与えていました。 元朝との戦いや北海道を越えた交易活動を紹介し、 「海のノマド」としてのアイヌの姿を描き出します。 従来のステレオタイプを覆す新たなアイヌ像を提示しています。
(読者の口コミより)・「入門」にふさわしい内容でした。 縄文、交易、伝説、呪術、疫病、祭●(しめすヘンに巳)、黄金、現代 という切り口でアイヌの姿や歴史が語られる。 歴史、生活、文化が立体的に分かりました。
目次
序章 アイヌとはどのような人びとか アイヌの人びととの出会い アイヌの歴史を掘る ほか 第1章 縄文―一万年の伝統を継ぐ 孤立するアイヌ語 縄文語との関係 ほか 第2章 交易―沈黙交易とエスニシティ 武者姿のアイヌ 千島アイヌの奇妙な習俗 ほか 第3章 伝説―古代ローマからアイヌへ 子どもだましの作り話 古代ローマとアイヌ伝説 ほか 第4章 呪術―行進する人びとと陰陽道 アイヌの呪術と日本 ケガレと行進呪術 ほか 第5章 疫病―アイヌの疱瘡神と蘇民将来 アイヌ文化の陰影 アイヌ蘇民将来 ほか 第6章 祭祀―狩猟民と山の神の農耕儀礼 カムイと神 アイヌの祭祀と古代日本 ほか 第7章 黄金―アイヌは黄金の民だったか 黄金を知らない黄金島の人びと 渡海する和人の金堀りたち ほか 第8章 現代―アイヌとして生きる Aさんへのインタビュー アイヌの開拓団 ほか
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