少子高齢化を理解する、おすすめ本9選(2026年)
少子高齢化という現代日本の最大の課題。 この避けられない現実に、私たちはどう向き合えばいいのでしょうか。
ここでは少子高齢化に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
地方消滅2-加速する少子化と新たな人口ビジョン (中公新書 2830)
2014年に大きな反響を呼んだ『地方消滅』から10年、 本書『地方消滅2』は、少子化がさらに進む現状と、 その影響を最新データや専門家の知見で分析しています。
東京の出生率0.99や全国で広がる人口減少の実態を背景に、 2100年には日本の人口が6300万人、 高齢者が4割に達する危機も浮き彫りに。「ブラックホール型自治体」など、 全国1729自治体を9つに分類し、各地の特性や課題を整理。 持続可能な社会のために日本が今すべき人口戦略や将来ビジョンを提言する、一冊です。
(読者の口コミより)・10年前に「地方消滅」が出た時に戦慄を持って読んで、この「地方消滅2」は、この10年の変化を様々なデ―タ分析を元にしてのまだ間に合うと緊急提言になっている。
目次
序章 「消滅可能性都市896」の衝撃 1部 消滅自治体 最新データ篇 地方自治体「持続可能性」分析レポート―地域特性に応じた人口減少対策が必要 全国1729自治体リストから見えた地域の特性―自治体の「人口減少要因」が明らかに 人口減を止められなかった10年―外国人・寄合・デジタルは救いとなるか 2部 2100年への提言篇 緊急提言「人口ビジョン2100」―安定的で、成長力のある「8000万人国家」へ 人口減少、どう読み解くか 今が未来を選択できるラストチャンス 全国1729自治体の9分類
老人支配国家 日本の危機 (文春新書 1339)
フランスの人口学者エマニュエル・トッド氏が日本の危機を分析した一冊。
日本の真の脅威が「直系家族の病としての少子化」にあると指摘します。 コロナ禍で若者を犠牲にして高齢者を守った日本社会の構造的問題や、 家族の過剰な重視が逆説的に非婚化・少子化を招いている実態を論じています。
核武装や皇室問題にも言及し、日本の将来像を多角的に考察。 磯田道史氏や本郷和人氏との対談も収録され、日本の危機に対する斬新な視点を提供しています。
(読者の口コミより)・フランス人としてや人口増減の視点から見た国家感が描かれている。賛成できない点もあるかもしれないが、多様性という視点においてこのような意見は貴重なものだ。そのような観点から一読することを薦める。
目次
1 老人支配と日本の危機 コロナで犠牲になったのは誰か 日本は核を持つべきだ ほか 2 アングロサクソンのダイナミクス トランプ以後の世界史を語ろう それでも米国が世界史をリードする ほか 3 「ドイツ帝国」と化したEU ユーロが欧州のデモクラシーを破壊する トッドが読む、ピケティ『21世紀の資本』 4 「家族」という日本の病 「直系家族病」としての少子化 磯田道史×E.トッド トッドが語る、日本の天皇・女性・歴史 本郷和人×E.トッド
未婚と少子化 この国で子どもを産みにくい理由 (PHP新書)
日本の少子化問題について、データと統計を用いて誤解を解き、 冷静な議論を促す一冊です。
少子化対策が子育て支援に偏り、未婚・晩婚問題が改善されない現状を指摘します。 出生率低下の要因、自治体の人口動態、婚外出生と子どもの格差、移民の影響など、 多角的な視点から少子化を分析。 働き方改革や出生率の計算方法にも言及し、少子化対策に必要な知見を提供しています。
(読者の口コミより)・少子化対策=子育て支援、というのが浅薄な話とわかるなど学びが多く、読んでよかったです。
・少子化問題を考える前に読むべき本。全ての自治体、行政関係者必読。
目次
第1章 少子化の何が問題か 少子化問題を整理する 国の人口と経済の規模 数字を比較することの注意点 的国内の地域的不均衡 出生数も人口も減ることはほぼ確定 どういう社会をつくりたいのか 第2章 何が出生率の低下をもたらしたのか 戦後の出生率の推移を詳しく見てみる 現在に続く少子化は1970年代から 晩婚化と未婚化 政府の対応のちぐはぐさ 「こどもまんなか」は少子化対策ではない 結婚したくてもできないのか、結婚したくないのか 晩婚化・未婚化の要因 第3章 少子化問題と自治体 自治体の多様性 人口規模、出生率、人口増加率ごとの特性 雇用と住居費が鍵 自治体の人口動態から見えてくること 自治体の出生率の誤解 自治体間の移住をどう理解するか 移住しなくてよい状態は可能か? 第4章 グローバルな問題としての少子化 少子化対策の背景はいろいろ 婚外出生と子どもの格差 「婚外出生」をめぐる誤解 少子化と移民の関係 移民による出生の影響 第5章 少子化に関わる政策と数字の見方 財源論への傾注は避けるべき 政策をバランスよく理解する 少子化対策としての働き方改革 そもそも出生率をどう計算しているのか
日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因 (光文社新書)
日本の少子化対策の失敗原因を分析し、今後の展望を探る一冊です。
日本の少子化対策が欧米モデルを前提とし、日本特有の価値観や経済状況を考慮しなかったことを指摘。 未婚者の実態に即した調査や分析が不足していた点も強調されています。
「リスク回避」や「世間体重視」といった日本社会の特徴を踏まえ、 日本独自の効果的な少子化対策の可能性を探ります。
(読者の口コミより)・現在の出生率が低いのは、未婚率が高くなったこと、そしてその主要因として、パラサイトシングル(親と同居する未婚者)の増加、および若年男性の低年収化をあげている。
目次
はじめに―「子どもにつらい思いをさせたくない」日本人 第1章 日本の少子化対策の失敗 第2章 日本の「少子化対策失敗」の理由 第3章 少子化対策における「欧米中心主義的発想」の陥穽 第4章 「リスク回避」と「世間体重視」の日本社会―日本人特有の価値意識をさぐる 第5章 日本で、有効な少子化対策はできるのか
まちがいだらけの少子化対策: 激減する婚姻数になぜ向き合わないのか
日本の少子化がなぜここまで深刻化したのかをデータをもとに解き明かす一冊です。
出生数が半世紀で6割も減った背景には、 「夫婦あたりの子どもの数」は大きく変わらないのに、 結婚する人自体が急減しているという構造的な問題があります。
第1章では婚姻数激減の実態を示し、 第2章では古い価値観に基づく無意識の偏見が政策判断をゆがめている点を指摘。 地方から若者が流出し、未婚化が地方を中心に加速する現状や、 シルバー民主主義が意思決定を固定化させる危うさも取り上げます。 若い世代の「理想の2人」を実現できる社会をどうつくるか、 そのための視点が詰まった書籍です。
目次
第1章 少子化が進む本当の理由 第2章 古い価値観が招くアンコンシャス・バイアスの蔓延 第3章 統計的誤解がもたらす地方少子化加速の罠 第4章 地方から流出する結婚適齢期前人口 第5章 「シルバー民主主義」がもたらすリスク 第6章 「子育て支援」最優先国家が苦しめるのは誰なのか 第7章 世界からみた「異次元ぶり」への対策こそが少子化対策
[続]少子化論:出生率回復と<自由な社会>
日本の少子化問題を多角的に分析し、具体的な対策を提案する一冊。
未婚化の進行、夫婦の働き方、父親の育児参加、地域差、国際比較など、 様々な観点から少子化の要因を探ります。 最新の知見を踏まえ、9つの基本的考え方と30以上の具体的施策を提示し、 「総域的な少子化対策」を提唱しています。
目次
序章 少子化の状況と少子化対策の必要性 第1章 未婚化はなぜすすむのか―雇用、出会い、価値観 第2章 夫婦の働き方と出生率の関係―夫婦の就労はどう変わり、それは出生率上昇につながったのか 第3章 父親の育児参加とハードワーク社会 第4章 少子化の国内地域差―地域に合った対策を 第5章 少子化の国際比較 第6章 日本の少子化対策―その特徴と問題点 終章 総域的な少子化対策―出生率回復と“自由な社会”
なぜ少子化は止められないのか (日経プレミアシリーズ)
人口問題の専門家である藤波匠氏が、日本の深刻化する少子化問題を多角的に分析し、 その対策を提言する一冊。
2022年に出生数が80万人を割り込んだ現状を踏まえ、 若者の意識変化や経済環境の悪化など、様々な要因を詳細に検証しています。 2030年までを少子化対策の最後のチャンスと位置づけ、 経済成長の必要性や現金給付の効果、女性の活躍推進など、具体的な施策を提案しています。
目次
第1章 加速する少子化 第2章 なぜ子どもは減るのか 第3章 人口減少と経済縮小の悪循環 第4章 2030年までが最後のチャンス 第5章 やはり経済成長が不可欠 第6章 現金給付で少子化は改善するのか 第7章 経済を上向かせるためのポイント 第8章 女性の力をどう生かすか 終章 子育てを「苦行」にしてはいけない
フランスはどう少子化を克服したか (新潮新書)
フランスの子育て支援制度とその成功を探る書籍です。 著者はパリ郊外で育児をする中で体験した実情を基に、 フランスのユニークな育児政策を紹介します。
例えば、父親の産休を2週間に設定したり、無痛分娩を一般化したり、 保育園に連絡帳や運動会がないという斬新なアプローチが描かれています。 また、3歳からは全員が学校に通う制度や、 ベビーシッターの進化形である「母親アシスタント」の仕組みも紹介。 日本の育児政策と比較しながら、少子化問題への新たな視点を提供する一冊です。
(読者の口コミより)・フランス方式がそのまま日本に生かせるわけではないでしょうが、仮に直接的に生かすことができなくても、「こんなにも違う考え方があるんだ」と知るだけで、世界は広がり、毎日の子育てがほんの少しラクになる―そんな救いのようなものも感じます。
目次
第1章 男を2週間で父親にする あちこちに子連れパパが 14日間の「男の産休」 ほか 第2章 子供は「お腹を痛めて」産まなくてもいい まさかの無痛分娩 より良いスタートのために ほか 第3章 保育園には、連絡帳も運動会もない 毎日の持ち物リスト? フランスならストライキ… ほか 第4章 ベビーシッターの進化形「母親アシスタント」 母親アシスタントとは何か 「問題は、母親アシスタントの夫」 ほか 第5章 3歳からは全員、学校に行く 就学率ほぼ100%、無償の教育 入学の条件は二つ ほか
これが答えだ! 少子化問題 (ちくま新書 1235)
社会学者の赤川学氏が、日本の少子化問題とその対策の paradox を分析した一冊です。
巨額の税金を投入しても効果が見られない少子化対策の実態を明らかにし、 その理由を探ります。 女性の就労、希望子ども数、男性支援、経済的豊かさなど、 様々な角度から少子化の要因を検証。 少子化対策に力を入れるほど効果が薄れるという逆説的な現象を指摘しています。
目次
序章 「希望出生率」とは何か? 第1章 女性が働けば、子どもは増えるのか? 第2章 希望子ども数が増えれば、子どもは増えるのか? 第3章 男性を支援すれば、子どもは増えるのか? 第4章 豊かになれば、子どもは増えるのか? 第5章 進撃の高田保馬―その少子化論の悪魔的魅力 第6章 地方創生と一億総活躍で、子どもは増えるのか?
少子高齢化のQ&A
「少子高齢化」に関するよくあるQ&Aを紹介します。
Q1: 少子高齢化の主な原因は何ですか?
主な原因は以下の通りです:
- 医療の発達による平均寿命の延伸
- 晩婚化・非婚化の進行
- 子育てにかかる経済的負担の増大
- 女性の社会進出と仕事と育児の両立の難しさ
- 若者の経済的不安定さ
これらの要因が複合的に作用し、出生率の低下と高齢者人口の増加をもたらしています。
Q2: 少子高齢化によってどのような問題が起こりますか?
主な問題点は以下の通りです:
- 労働力人口の減少による経済成長の鈍化
- 年金・医療・介護などの社会保障制度の持続可能性の低下
- 現役世代の負担増加
- 地域社会の活力低下
- 消費市場の縮小
これらの問題は相互に関連し、社会全体に大きな影響を与えます。
Q3: 政府はどのような対策を講じていますか?
政府の主な対策は以下の通りです:
- 子育て支援策の拡充(保育サービスの充実、児童手当の支給など)
- 働き方改革(長時間労働の是正、育児休業制度の充実など)
- 不妊治療への支援強化
- 高齢者の就労促進
- 外国人労働者の受け入れ拡大
これらの施策を通じて、出生率の向上と労働力の確保を目指しています。
Q4: 少子高齢化は日本だけの問題ですか?
いいえ、少子高齢化は日本だけの問題ではありません。多くの先進国や一部の新興国でも同様の傾向が見られます。
特に、韓国、シンガポール、イタリア、ドイツなどでも深刻な問題となっています。
ただし、日本は世界でも最も少子高齢化が進んだ国の一つであり、その対策は世界的に注目されています。
Q5: 個人レベルでできる少子高齢化対策はありますか?
個人レベルでできる対策としては以下のようなものがあります:
- 仕事と家庭の両立を目指す
- 地域社会への積極的な参加
- 健康的な生活習慣の維持
- 生涯学習や新しいスキルの習得
- 多世代交流の促進
これらの取り組みを通じて、社会全体の活力を維持し、少子高齢化の影響を緩和することができます。
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